オスカー・ピアストリにとって、2026年シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPは非常に厳しいスタートとなった。母国ファンが大勢集まった中で、スタート前にクラッシュしてしまったからだ。しかし、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、ピアストリがここから立ち直ると信じている。
ピアストリは、オーストラリアGPのスタート約40分前、レコノサンスラップ走行中にクラッシュしてしまった。ウォールと接触し、マシンのフロント部が大きなダメージを受け、ホームレースを欠場せざるを得なくなった。
「本当に残念だ。オーストラリアの観客の前で、彼にとって間違いなく辛い瞬間だっただろう」とステラは語った。
「オスカーについて一言言わせて欲しい。彼は精神的にとてもタフな男だ。次戦の中国GPを皮切りに、今回の経験を活かしてさらに集中力と決意を強めていく」
「全員が一致団結してこの状況に立ち向かうよう努める。チームの誰がどんな状況にあっても、我々はチームなんだ」
ピアストリのクラッシュの原因について、ステラは「基本的に3つの要因」があったと述べた。
ひとつはタイヤが冷えていたこと。当然ながら温まった状態よりもグリップが低い。そしてふたつめとして、彼が縁石を踏んだこと。縁石に乗り上げたことでグリップが悪化したのだ。
さらに電気と内燃機関のパワー比率がほぼ50:50となった新しいパワーユニット(PU)の挙動も要因のひとつとなった。ドライバーの操作とその出力が必ずしも直感的に繋がってはおらず、シフトチェンジ後の余分なトルクが、ピアストリのクラッシュにつながったホイールスピンを引き起こした可能性がある。ピアストリがクラッシュ後に「予想外に約100kWのパワーが出た」とコメントしたこととも一致する。
ピアストリは、善戦しながらも雨に翻弄され表彰台を逃した昨年のオーストラリアGPを振り返りながら、強くなって戻って来ると誓った。
「昨年は、望んでいた結果ではなかったものの、週末を通して多くのポジティブな点があったと感じている」
「今年は、当然のことながら失望感はさらに大きい。だけど今日まで、多くのことをうまくやってきたと思っている」
「いくつか変更すべき点、そして改善すべき点を明確に認識できたと思う。フリー走行と予選を通して、このマシンをできる限り快適に感じられるように出来たし、順調にマシンに慣れてきたと感じている。この点は、12ヵ月前とそれほど変わらない」
「だから学んだことを実践して、来週また戻って来ようと思う」

