
フィギュアスケートの金メダリストを目指す少女・結束いのり(CV:春瀬なつみ)と、元アイスダンス選手のコーチ・明浦路司(CV:大塚剛央)がタッグを組み、フィギュアスケートの頂点を目指すTVアニメ「メダリスト」(毎週土曜深夜1:30-2:00ほか、テレビ朝日系で放送/毎週土曜深夜2:00よりディズニープラス スター・アニメ公式YouTubeチャンネルで配信)。3月7日に放送されたscore20「氷の湖」では、原作でも人気のシーンの映像化に多くのファンが歓喜した。(以下、ネタバレを含みます)
■あっさり跳べてしまい逆に戸惑ういのり
同アニメは、「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門第1位をはじめ、第68回小学館漫画賞一般向け部門、第48回講談社漫画賞総合部門を受賞した同名人気漫画をアニメ化した作品。
ジャンプ指導の専門家・魚淵翔(CV:花江夏樹)によるハーネスを使った練習で、いのりはすぐさまトリプルフリップとトリプルルッツが跳べるようになる。5カ月以上練習したダブルアクセルよりも難しいジャンプがあまりにもすんなり跳べたことに、司だけでなくいのり本人も戸惑うばかり。さらに、いのりだけでなくクラブの生徒全員が課題だったジャンプを跳べるようになり、司はハーネスの即効性に言葉を失う。
そんな司に、魚淵は「ハーネスの良さを伝えることができてうれしいです。これがあるとジャンプ練習の効率が格段に良くなるんですよね」と語り、「僕、これだけで食べているので、1日でこれくらいの成果を出せないとお仕事になりませんから」とさらりと言ってのける。
ハーネスの効果を実感した司は、自ら購入し、ハーネスでの練習を始めることに。持ち前の“再現力”の高さとアイスダンスで並走に慣れていたこともあり、うまくハーネスを扱いながら練習していく。
そんな中、魚淵の指導に参加できなかった卯山雪(CV:七原帝子)を指導することに。ダブルアクセルに苦戦していた雪だが、ハーネス練習を経てすぐに跳べるようになる。年齢的なこと、受験生であることなども相まって、ダブルアクセルが跳べないことでスケートを嫌いになりかけていた雪は、「またスケートを頑張れる…」と喜びのあまり涙する。
■司がハーネスで指導中に転倒…肋骨にヒビ
その後、いのりの番となり、いのりが跳ぶ瞬間にハーネスで釣り上げようとした刹那、司はリンクのくぼみにスケートの刃をとられてしまい転倒。持っていたハーネスのポールがいのりに当たらないよう握ったまま受け身をとらず転倒したことで、肋骨にヒビが入るけがを負ってしまう。
「自分のせいで司がけがをしてしまった」と思ったいのりは精神的にダメージを受け、跳べていたトリプルフリップとトリプルルッツが跳べなくなってしまう。見よう見まねで専門家である魚淵と同じことができるとうぬぼれていた自分を後悔する司は、魚淵に電話で相談。翌朝レッスンしてもらう約束を取り付け、いのりと共に魚淵のいる新潟に向かうことに。
司の車に乗り込み、新潟を目指すいのりは、司と2人きりで夜中に車で移動するという非日常的なイベントに心が躍り、興奮してなかなか寝付けない。諏訪湖サービスエリアでいのりを半強制的に寝かしつけ、車外でドリンクを飲みながら、案外元気そうないのりの様子にひと安心して車に戻った司は、車内で自分の映像を見返しているいのりの姿を目にする。元気そうに見えていても、実は不安でいっぱいだったいのりの気持ちに気付いた司は「ちょっとお話しよう」といのりを誘い、諏訪湖畔の夜景を見ながら「明日跳べなくても大丈夫だよ。いろんな方法を試して一緒に積み重ねていこう」と元気づける。
そして「いのりさんを背負っても全然大丈夫なことを証明しますよ」と言い、いのりをおぶって車に戻ることに。背負われたいのりが司の体温の高さに気付くと、司は「俺、平熱37度あるんだ」と苦笑い。すると、いのりは睡魔に襲われながら夢うつつで「司先生はきっと氷の上でたくさん滑るために、あったかい体で生まれてきたんですね」とつぶやいた。
いのりが何気なく発したその言葉は、14歳という遅いタイミングでスケートを始めたことを負い目に感じ、スケートの才能があるかどうかも分からないと苦悩し続けていた司の心に刺さる。長い時を経て救われたような思いにとらわれた司の目には涙があふれ、司は「俺もあなたに『スケートをやるために生まれてきた』って世界中で言われる選手にするからね」と、コーチとしての決意を新たにした。
原作でも人気の高いこのシーンに、SNSでは「原作も良かったですが、アニメでは2人の絆がさらに尊いものに感じるようになっています」「いのりさんの何気ない言葉。今までの司先生が救われた瞬間。感動でした」「いのりをおんぶするシーン、涙が溢れてきた」「個人的にアニメ化してほしかった2人旅回」「メダリストで大好きなシーンを、こんなに早くアニメで見られるとは…」などと、原作ファンを中心に感動の声が多く寄せられた。
◆文=原田健

