レーシングブルズのリアム・ローソンは、F1オーストラリアGPで激しいバトルを繰り広げたセルジオ・ペレス(キャデラック)は、「まるでタイトルをかけた戦い」をしているようだったと揶揄した。
ローソンは8番グリッドからレースに臨んだものの、スタートで大失敗。5秒間パワーを発揮できず、18番手まで後退した。その後、最初のバーチャル・セーフティカー(VSC)が出された際にピットインし、ペレスの後ろでコースに復帰した。
ペレスは、ローソンからの攻撃を防ごうと、ターン3出口でローソンをコース外に押し出した。アウト側に並んでいたローソンは、コーナーのエイペックスでペレスよりも前に出ていなかったため、ドライビングガイドラインに従って、ペレスにペナルティは出されなかった。
ローソンは最終的に、ターン11でペレスを内側から追い抜いたが、ペレスが先にターンインしたため、ふたりは軽く接触した。
ローソンはこの攻防について、ペレスが2024年のメキシコシティGPでの”因縁”を引きずり、憤慨して行動したと訴えた。
当時、レッドブルに所属していたペレスは予選で18番手に沈み、挽回を図ろうとしていた。レーシングブルズのマシンに乗っていたローソンも、2025年シーズンに向けてレッドブル昇格を目指して戦う必要があり、ペレスの猛烈な攻撃に必死に抵抗した。
2台は接触し、ペレスはフロアとサイドポンツーンを損傷し、パフォーマンスダウン。そんなペレスを、ローソンは中指を立てながら追い抜いていった。
「彼がF1にやってきた経緯からすれば、彼はF1に相応しい態度ではないと思う。もう少し謙虚になる必要がある。F1にやってくると、ハングリー精神が湧いてくるものだ。でも、コース内外で敬意を払う必要がある。彼は正しい態度じゃないね。とはいえ素晴らしいドライバーではあると思うから、一歩立ち止まって、そこから学んでほしいと思う」
そうペレスは当時、ローソンについてコメントしていた。
その後、ペレスはレッドブルのシートを失ったが、キャデラックからF1に復帰。ローソンはレッドブルのシートを得たものの、わずか2戦でレーシングブルズに降格。2026年もレーシングブルズからF1に出場している。
ローソンは、1年半前の事件と今回の攻防には明らかな関連があると考えているのだ。
「2年経っても彼はまだ乗り越えられていない。まるで世界選手権を賭けた戦いをしているみたいに僕と戦っている。僕たちは16番手くらいだったのに」
「もちろん、僕はあまり気にしていない。僕のレースはあの時点で既に終わっていたから、次に進むだけだ」
スチュワードがこのインシデントについて、ペナルティは不要と判断したことに驚いたかと問われたローソンは、「違法なことは何もなかった。ただ攻撃的だっただけだ。正直どうでもいい。16番手の問題だからね」と答えた。
一方のペレスは、キャデラックのF1デビュー戦という記念すべきレースを戦っていた中で、ただ「少し楽しんだ」だけだと主張した。
「いや、僕にとってはただのレースだった。ちょっと楽しかったからそれだけだ」
「僕はずっとかなり遅いマシンに乗っていたから、レースするのはまったく問題ないと思う」

