WBC大会連覇を目指す井端ジャパンにとって難関のひとつが「時差対策」だ。3月10日夜のチェコ戦後、準々決勝の開催地フロリダ州マイアミへと移動する。日本とは14時間の時差がある。
「前回と違うのは、準々決勝から超難敵ばかり。アメリカとは決勝進出するまで対戦はありませんが、ベネズエラとドミニカ共和国が待ち受けます。この3カ国はアメリカで試合をしており、時差はありません」(WBC担当記者)
ドミニカには昨年のMLBワールドシリーズでドジャースが大苦戦した、ブルージェイズの主砲ゲレーロJr.らMLB軍団で編成している。実は2023年の栗山ジャパンでは「時差対策」が大成功した。その中心いたのがダルビッシュ有だ。
選手全員とSNSで情報を共有。特に投手陣にはグループLINEを作り、念入りにその対策を伝授した。
「睡眠や食事など、全てアメリカ時間にすること。フライト中には飛行機内で寝過ぎない、現地到着時の初日が時差対策の大きなポイントになるなど、こと細かくレクチャーしたそうです」(前出・WBC担当記者)
前回大会では国内組が多くいたが「ダルさんの言うとおりにしたら、体が楽だった」という声ばかりだったという。
また、この大会では決勝戦の試合開始時間に合わせて「昼寝時間」を設定し、徹底させていた。「昼寝のスペシャリスト」といえば、大谷翔平だ。「僕にとって寝ることはトレーニングの一部です」と話しているように、毎日10時間程度の睡眠をとる。
その「極意」にはかなり細かいルーティーンがあり、昼間に30分程度の昼寝を導入して、試合時間には脳の疲労回復をクリアにするものだ。この大谷の睡眠トレーニングは、高校時代から実践していた。
今年6月のサッカーW杯で「優勝」を目標に掲げる森保ジャパンは、昨年9月にアメリカ遠征をしている。
「徹底した時差対策を施しました。睡眠はもちろん、空港内で軽食を摂るなど、全て本大会に合わせたデータをとり、選手の疲労度を軽減するシミュレーションをしています」(チーム関係者)
WBC連覇の暁には、ダルビッシュと大谷による「時差対策と睡眠の極意」がクローズアップされるはずだ。
(小田龍司)

