●まだまだ続く“過渡期”の混乱。これからどうする2025年問題
今回の一連の経験を通じて感じたのは、マイナンバーカードをめぐる制度は「理念」と「運用」の間にまだギャップがあるということ。
制度上は「保険証はマイナンバーカード(マイナ保険証)に一本化」「本人確認は厳格に」という筋道が立っています。しかし現場では「赤ちゃんを連れての手続きは非現実的」「保険証なしだと不安」という実務的な事情が優先される場面も多いのです。
従来の保険証が廃止されると、マイナ保険証を持っていない方は保険証とほぼ同じ機能を持つ「資格確認書」で受診することになりますが、さらに混乱が広がるかもしれません。特に子育て世代や高齢者世代のように医療機関や行政サービスをよく利用する層にとっては、制度の不透明さが生活に直結することになります。
私自身、今回の体験を通じて「マイナンバーカード問題は決して他人ごとではない」と強く実感しました。ニュースで耳にするよりも、実際に自分の生活に降りかかってくると理解が進むものです。
私が体験したマイナンバーカード関連のモヤッとしたズレは実はまだまだあるんです。「電子証明書の更新」や「運転免許証との一体化」についても、過渡期ならではの実情を引き続きレポートしていきたいと思います。
▼次回「電子証明書」編に続く
※本記事は実体験に基づくレポートです。マイナンバーカードに関する取り扱いは、お住まいの自治体やご利用の施設などによって異なる可能性があります。詳細はご利用先などにお問い合わせください。
■Profile
武田千冬
美容誌や女性ライフスタイル誌、コスメのクチコミメディアで10年以上の編集・ディレクター経験を経て、現在は美容やライフスタイル領域をメインに活動するフリーライターに。2025年春に第一子を出産し、妊娠・出産・子育てなど女性のライフステージに関連するカテゴリでも実体験をベースにコラムなどを執筆。

