立憲民主党の蓮舫参院議員による3月9日午後のX投稿が、物議を醸している。
WBC観戦が明らかになった3閣僚への批判に加え、別件として3日前に起きた小野田紀美経済安保相の閣議遅刻と、斎藤洋明文科委員長の遅刻による委員会流会にも触れ、〈今、国会では122兆円の予算案を審議しています。熟議より年度内成立を優先する。その姿勢で本当にいいのでしょうか〉と締めた。投稿は775.5万件の表示を集め、瞬く間に拡散された。
この日の衆院予算委員会で、中道改革連合の小川淳也代表が出席閣僚に「WBC日本戦を現地観戦した方は手を挙げてください」と促すと、木原稔官房長官、片山さつき財務相、城内実経済財政政策担当相の3人が応じた。木原氏は午後の会見で「8日は休日で、プライベートで見に行った。危機管理上、問題はない」と説明。蓮舫氏はこの一件を産経ニュースの記事とともに引用し、〈地上波での放映もなく、チケットは入手困難と聞きます。その中で〉と書き添えた。
WBCの今大会は史上初めて国内地上波中継がなく、Netflixが独占配信権を取得した。Netflixに有料登録しなければ映像すら見られない国民的行事を、チケット入手が困難な東京ドームの観客席から閣僚3人が観戦していた。蓮舫氏はそこを突いた。
ところがSNSは即座に、蓮舫氏への批判で埋まった。
〈本人も見たかっただけでしょ〉〈観戦したのは日曜の休日では〉〈遅刻は事故渋滞が原因なのに〉…。
批判の矛先が逆転し始めると、「過去の行状」まで掘り起こされた。2022年1月、コロナ禍により主催者が沿道観戦の自粛を要請していた箱根駅伝で蓮舫氏が現地入りし、5区の沿道で撮影してXに投稿していた件だ。当時も炎上したが、公式な謝罪はなかった。
さらに社民党の元参院選候補・西みゆか氏が同日夜、同じニュース記事を引用して〈辞任すべき〉とだけ投稿した。しかしこれもすぐさま、リプライ欄で〈WBC観戦罪で辞任は草〉と失笑され、スクリーンショットが拡散し始めた頃には、投稿は削除されていた。
こうした野党側の動きについて、タレントの山里亮太は3月10日放送の「DayDay.」(日本テレビ系)で、冷静に言及した。
「交通渋滞で遅刻してきた人を詰める行為はむしろ、与党の支持率が上がる方につながっていくんじゃないか」
批判したはずが、気付けば自分たちが炎上している。多くの視聴者が感じていたことを、山里はキッパリと言い切った。
蓮舫氏の投稿はそのまま、ブーメランとなって戻ってきた。閣僚の姿勢を問うたはずが、自分の姿勢を問われている。これだけのインプレッションを稼いだ投稿が、本人の望んだ結末だったかどうかは分からない。
(ケン高田)

