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2026年のF1規則に早くも調整が入るのか? 中国GP後にFIAとF1チームが会議を実施へ

2026年のF1規則に早くも調整が入るのか? 中国GP後にFIAとF1チームが会議を実施へ

F1第2戦中国GPの後、F1チームとFIAの間で、2026年のレギュレーションを調整するかどうかを決定する会議が実施されるようだ。

 オーストラリアGPは、新しいF1マシンにとって最初の実戦の舞台となった。そして新しいF1マシンの長所と、限界の両方が浮き彫りになった。2026年のマシンは驚異的な加速力を備えているが、そのパワーを十全に発揮するためには難しいマネジメントが必要となる。

 MGU-Kの出力がこれまでの120kWから最大350kWにまで引き上げられた一方で、MGU-Hが廃止された上にバッテリー容量はほぼ変更無し。エネルギーのマネジメントが従来よりはるかにシビアになったのだ。

 ターボチャージャーと同軸に搭載されていたMGU-Hの廃止によって、ターボを能動的に稼働させることができなくなったため、スタート時の過給圧も問題となった。

 予選では、ターン7からターン11までのロングストレートでかなり早めに減速し、エネルギーを回生するという、これまでのF1には見られなかった非常に不自然なアタックになってしまった。

 予選よりも1周1MJ多くエネルギーを回生できるレースでは、減速がそれほど顕著ではなかったものの、メルセデスのジョージ・ラッセルとフェラーリのシャルル・ルクレールによる激しいバトルは、”人工的”すぎるという批判も生んだ。

オーストラリアGPは例外だったのか?

 シーズン開幕前からすでにFIAは、状況を評価するために少なくとも数レースは様子を見る必要があり、必要であればレギュレーションに是正措置を導入する可能性があることを示唆していた。

 FIAは、アルバートパークが新F1マシンにとって、シーズン中でも最も厳しいサーキットのひとつであることを十分理解していた。前述したようにエネルギーマネジメントが難しいコースであるからだ。

 要するに、オーストラリアGPは決定的なテストであると捉えられているわけではないのだ。シーズン開幕戦であること、そしてコース特性が極めて厳しいことから、エネルギー管理に関する影響が、カレンダーの多くのレースよりも極端に出てしまう可能性があると考えられていた。

 今週末の中国GPでは、オーストラリアGPとは異なる状況となる可能性がある。確かに上海国際サーキットには非常に長いストレートがあり、そこで速度を落としてバッテリーを充電する傾向があるだろう。しかし同時に、エネルギー回生のチャンスも多く、最大出力でのデプロイ(モーター出力)を必要としないロングコーナーも存在する。

 オーストラリアGPが極端なケースだったとすれば、中国GPはより現実的なテストケースになるだろう。

 そしてこの2戦で集められたデータをもとに、中国GP後に全チームとFIAの会議が予定されている。そこで必要であればレギュレーション修正案と、その導入時期が決定される予定だ。

 中東情勢の影響でバーレーンGPとサウジアラビアGPが開催されなければ、4月の空白期間を利用する可能性もある。

 FIAのシングルシーター部門ディレクターであるニコラス・トンバジスは次のように語った。

「チームの総意は、最初の数レースは現行の規定を維持し、より多くのデータを得てから問題を見直すべきだという立場だった。中国GPの後にエネルギー管理の状況を再評価する予定だ。この件についてはいくつかの”切り札”があるが、開幕戦前に衝動的な反応をして導入することは避け、中国GPの後にチームとともに評価する」

MGU-K出力低減とスーパークリッピング強化が検討

 現時点で検討されている是正措置は、主にテストで試された解決策だ。ひとつはMGU-Kのデプロイ(エネルギー放出)時の出力を低減すること。そしてもうひとつはスーパークリッピング時の効率を高めることだ。

 スーパークリッピングとはエンジンを全開にまわしつつも、MGU-Kでエネルギーを回生している状態のこと。現状は安全上の理由からスーパークリッピング時の回生は最大250kWに制限されている。しかし一気に250kWフルで回生を行なうと、エンジンは全開にもかかわらず急激な減速が起きるリスクがある。そのためFIAはサーキット特性に応じて出力低減の速度に制限を設けている。

 アルバートパークのような高速サーキットでは、50kW/sに出力低減の速度が低減されている。一方、より安全リスクの低いサーキットではこの制限は100kW/sまで引き上げられ、より積極的な回生が可能になる。

 現在検討されている案では、スーパークリッピングの上限を350kWに引き上げることが想定されている。これにはふたつの効果がある。

 まずリフト&コーストを行なう必要性を減らすことができる。現在、リフト&コーストの利点のひとつは、スーパークリッピングとは異なり350kWで回生ができることだが、その恩恵を最大限得るには長いブレーキング区間が必要になる。

 さらにMGU-Kの出力を同時に下げれば、ストレート全体でのエネルギー配分が変わり、最高速のピークがストレート終盤へ移動することになる。

 はたしてレギュレーションは調整されることになるのだろうか? まずは中国GPがどんなレースになるのかを見守ることになる。

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