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菊池風磨の人間性が生む“ギャップまみれ”演技 バラエティーの顔からは想像もつかない七色の俳優力

菊池風磨の人間性が生む“ギャップまみれ”演技 バラエティーの顔からは想像もつかない七色の俳優力

菊池風磨がバラエティーとドラマで魅せる七色の光
菊池風磨がバラエティーとドラマで魅せる七色の光

グループを支えるリーダー的存在であり、メンバーを包み込むお兄ちゃん的な一面も持つ多面的な魅力も持つ菊池風磨。バラエティー番組で見せる軽妙なツッコミや、アイドルのレベルを超えた体当たり企画を通して親しみやすい印象を築いてきた。しかし演技の世界に足を踏み入れた瞬間、まとう空気が一変するのもまた菊池の魅力。シリアスな役では切なさと温度を帯びた表情でキャラクターを丁寧に表現し、反対にコメディーでは底なしの明るさと全開のアドリブで共演者をも巻き込む。現在放送中の主演ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」(毎週水深夜0:24-0:54、中京テレビ・日本テレビ系/Huluほかで配信)では持ち前のバラエティー力を発揮する表現力が改めて注目を集めている。3月11日(水)深夜0時24分に迎える最終回を前に、七色の輝きを放つアイドル・菊池風磨を深掘りしていく。

■テレビで見せる明るさの奥にある、菊池風磨という存在感

2008年に芸能界に入り、2011年にSexy Zoneとしてデビューした菊池。活動中に慶応義塾大学を卒業するなど忙しく働きながら、常に新しいことへ挑戦してきた。そんな菊池の活動で特に記憶に残っているのが、「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジテレビ系)で食らった全裸ドッキリ。アイドルの殻を破るとんでもないドッキリに見舞われた菊池は「許せない!」という決め台詞で爪痕を残し、以降もバラエティー番組を通じて明るさやユーモアが広く認識されてきた。

新体制timeleszとしての活動がスタートした2025年も「timelesz project -AUDITION-」の「死ぬほど売れたい」をはじめ、「歌詞忘れてるようじゃ無理か。歌詞はね、入れとかないと」という“菊池風磨構文”がSNSで話題に。構文を芸人にイジられても堂々とツッコミを入れる姿なども、“ノリが良い楽しいお兄さん”のイメージを強くしている。

全裸にされたり金の像にされたり、振り切った姿で多くの視聴者を魅了してきた菊池。だがドラマの世界に入ると、その雰囲気は一転。アイドルの枠を超えた表現者としての輝きを放つ。

2023年から出演している櫻井翔主演の「占拠シリーズ」(日本テレビ系)では、シリーズ3作通じてキーパーソンとなる「青鬼・大和耕一」を熱演。特に話題だったのはシリーズ1の「大病院占拠」(2023年放送)ラスト、櫻井演じる武蔵三郎刑事との直接対決シーンだ。

鬼の仮面をつけて病院を武装占拠した大和は、非常に理知的な性格。思いもよらない場所にも組織の人員を配置し、警察の裏をかく大計画を主導した。あとがない状況に一部の味方が感情を爆発させるシーンでも、常に冷静沈着。どこか余裕のあるニヒルな印象を保ってきた。

それが武蔵との対決では感情を一気に爆発。怒りで目が燃えるように輝くなか、“武蔵の罪”を告発しながら流す一筋の涙には目が離せなくなる迫力がこもっていた。

また2023年には「ウソ婚」(カンテレ・フジテレビ系)に出演し、ドSの設計事務所社長を好演。ラブコメディーらしい軽快な演技で、愛する女性を巡って“ウソ”を“本当”にしようと奔走するかわいらしい菊池の姿が話題に。

誤解を解くために電話口で「聞いて!」を4連発する必死になるシーンは、「アドリブっぽい」「菊池風磨すぎるよ(笑)」と注目を集めている。占拠シリーズの演技からは想像もつかない振れ幅で、改めて役者としての多様性と存在感を示した。

■役に溶け込む芝居が示す、俳優・菊池風磨の確かな積み重ね

菊池を語るうえで欠かせない魅力が、大きすぎる“ギャップ”だ。たとえば菊池の演技にはやわらかな甘さと、少しの切なさが同居している。菊池が2023年に出演した「連続ドラマ W ギバーテイカー」(WOWOW)で猟奇殺人犯を演じた際は、共演の中谷美紀から「彼の目を見るたびに『いつか殺してやろう』という気持ちになってしまいます(笑)。それぐらい素晴らしかった」と語られていた。

狂気の猟奇殺人犯というキャラクターを演じる場合、つい“サイコパス感”を出すために大げさな演技になってしまうものだろう。だが菊池はあえてたたずまいや視線、感情のにじませ方や鏡の前で「気味の悪い笑顔」といった表情管理によって画一的でない人物像を描き出す。

菊池の深い洞察で生まれる演技は、相手役の感情までも揺り動かした。柔らかな表情が生むリラックス感と、張り詰めた場面で見せる鋭さ…その振れ幅こそが菊池の芝居に強烈な存在感を与え、俳優としての評価を確かなものにしている。

一方、菊池がバラエティー番組で見せる全裸で振り切るくらいの全力投球の姿や、少年のように自然体なキャラクターも、演技を語るうえで欠かせない要素だろう。バラエティーで培ってきた瞬発力や観察力、そして空気を読む力は、決して演技と無関係なスキルではない。むしろ人を楽しませるために数多くの仕掛けを考えてきた経験が、相手の感情の動きを的確に捉える力として、芝居に厚みをもたらしているといえるのではないだろうか。

バラエティー出演時の明るさや親しみやすさが強く印象づけられているからこそ、ドラマで見せる等身大の人間らしさがより鮮明に立ち上がる。そうした“前フリ”があるからこそ、ドラマで見せる“俳優・菊池風磨”のギャップが引き立つ。

2024年にはテレビ誌のインタビューで「自分なりのカッコいいをやり尽くしたから、それがいいフリにもなってるんです」と語っている菊池。全力でバラエティーに挑み、少年のような自然体の姿をストレートにさらけ出すからこそ、“つい応援したくなる”人間らしさを感じさせる。

それは現在出演中の新ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」でも同じ。「ウソをつくと身体が浮く」というクセが強い超能力を秘めた”ヒーロー”の奮闘は、観る人が思わず応援したくなる魅力がある。そしてその魅力の根幹こそが、“役を貫通する”菊池の人間性だ。

■菊池が挑む、現在放送中のドラマに向けられた期待は大きい

1月7日から日本テレビ系で放送されている「こちら予備自衛英雄補?!」(毎週水曜深夜0:24-)は、社会になじめず挫折を抱えた菊地風磨演じるフリーター・流偉月(ナガレ)が防衛省に極秘裏に呼び出されるところから始まった。

そこには会社員や大学生、トラック運転手など、いずれも日常では扱いづらい“クセだらけの能力”を持つ男女7人の姿が。防衛省職員から「日本初の予備自衛英雄補に選ばれた」と告げられた彼らは、自分の力の意味を問いながら仲間と関わっていく。

能力や過去が明らかになるにつれ、不信や衝突、真の目的が浮かび上がり、コンプレックスを抱えた7人の行動が予想外の展開を呼び起こす。人一倍まっすぐで他者の痛みに敏感なナガレは衝突が起きる場面でも対話を選び、仲間をつなぐ存在へと変化。無力だと思っていた自分に意味を見出していく過程が、本作の大きな軸となっている。

同作品は原作・脚本・監督を加藤浩次が手がけるという点も、注目を集める理由のひとつだ。バラエティーでの共演を通して菊池の間合いや人間味をよく知る加藤だからこそ、「純粋な部分がすごくあり、いろんな批判を受けても自分を貫いているところがナガレにぴったりだと思った」という言葉が説得力を持つ。そうした関係値があればこそ、加藤は監督として菊池が持っている力を活かし、新たな一面をも引き出しているのではないだろうか。

そして菊池自身も役に向き合う中で、台本を読んだ当初とは異なる感覚を得ているという。菊池が本来備えているドッキリを楽しむ大らかさや優しさ、スタッフと本気でイタズラを楽しむ共感力や人間性。そしてこれまでの積み重ねによって表現に厚みを増してきた俳優・菊池風磨が、どのような新たな側面を見せるのかにも注目が集まる。

ただカッコいいだけでも、ただ面白いだけでもない。“これぞアイドル”という華やかなオーラをまといながら、役の内面へと静かに入り込んでいく甘さを含んだ芝居。表情の一瞬や言葉を飲み込む間に宿る感情が、物語のトーンそのものを形づくっていく。

3月11日、ついに最終回を迎える「こちら予備自衛英雄補?!」。菊池風磨の持つ明るさと繊細さ…そのギャップある表現が、本作の結末にどのような広がりと奥行きをもたらすのか。新ドラマで見せる菊池の“本気”演技を見守りたい。

なお、「こちら予備自衛英雄補?!」に加え、「ゼイチョー ~『払えない』にはワケがある~」「timeleszファミリア」「運無人~タイムレスがハッピーを届けます~」など菊池が出演している作品は、動画配信サービス・Huluにて見放題配信中。

◆文=小桜まゆ香

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