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蝶野正洋が斬る!エプスタイン事件と“黒いシステム”の正体

蝶野正洋が斬る!エプスタイン事件と“黒いシステム”の正体

蝶野正洋(C)週刊実話Web

世界を揺るがす黒い疑惑

2019年、未成年少女らの性的人身売買疑惑で逮捕され、マンハッタンの連邦拘置所の独房で死亡した米国の大富豪、ジェフリー・エプスタインを巡る騒動が大きな波紋を呼んでいる。

エプスタインは少女を金銭で勧誘し、米国内や私有島で性的搾取を行ったとされているが、幅広い交友関係から、一部の著名人が少女買春の〝顧客〟だったのではないかと疑われているんだよ。

アメリカ司法省が公開した調査資料(通称・エプスタイン文書)には、トランプ大統領やイーロン・マスクといった米国の富豪、イギリスのアンドルー元王子などの名前が記載されており、世界中のVIPと交流があったことが分かっている。

もちろん、エプスタイン文書に名前が出ている人物が全員、違法行為に関わっているわけじゃない。単なる知人や、チャリティー目的で関わった人も多いようだ。そのあたりがハッキリしないからこそ、この事件はより複雑になっている。

だが、 被害者から訴えられたり、エプスタインとの不適切な関係が問題視されたりする著名人も出ており、真相究明が進めばさらなる波紋が広がるだろう。

エプスタインのやり方は、非合法な行為を行う秘密クラブのような組織を作り、「あなたを特権階級のグループに入れてあげるから、みんなで仲良く悪いことをしよう」と誘い入れ、自分たちの配下に取り込んでいくという手法なんだと思う。これはスケールこそ違うが、橋本真也選手も似たようなことをやっていた。

【蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

崩壊した“ハシモトシステム”

橋本選手は私用で使った飲食費などを会社(新日本プロレス)の経費として精算したかったが、自分1人だけでは目立ってしまう。そこで若手選手に領収書を配り、「お前たちも会社に請求しろ」と言ったんだよ。

俺が選手会長をやっていた頃、経理から「最近、若手選手から怪しい領収書の精算が増えたんだけど…」と相談されて、調べてみたら、それをやっているのがみんな橋本選手がかわいがっている後輩レスラーばかりだった。この〝ハシモトシステム〟は、すぐにバレて崩壊したよ。

話を戻すが、エプスタインが仲間内でシンジケートを作ろうとしていたのは何のためだったのか、という根本的な疑問も残っている。考えようによっては、エプスタインがボスではなく、背後に黒幕がいて、権力者を集め、カネの流れを支配しようとしたのかもしれない。世界規模でマネーロンダリングを行うのが目的だった、という説もある。

そのやり方が気に入らず、闘っているのがトランプ大統領だという見方もあり、これを支持する人たちもいるようだ。

トランプ大統領は何をしても悪役のように見られがちだが、その目的は別のところにあるのかもしれない。ICE(移民税関捜査局)による移民取り締まりも、不法滞在の子供が誘拐されたり、人身売買の被害に遭うのを防ぐためという主張もある。

実際、今はアメリカ国内だけでなく、ヨーロッパでも誘拐や行方不明が多く、深刻な社会問題になっている。それがトランプ大統領とエプスタイン事件を結び付ける陰謀論にも、一定の説得力を与えてしまう面もあるんだよ。

いずれにせよ、いまのマスコミは決めつけで報道することが多い。だからこそ、それを鵜呑みにせず、さまざまな角度から物事を考えることが必要なんだよね。

「週刊実話」3月19日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
配信元: 週刊実話WEB

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