根拠のない自信
転職先の入社日まで、約1ヶ月の空白期間がありました。仕事のない日々を持て余すくらいなら、家のことを全部やろう。そう決めたとき、自分でも驚くほどの自信がありました。「大丈夫、家事はお前よりも完璧に全部やってやるから」と妻に宣言し、送り出したあの朝の得意げな気持ちを、今でもはっきり覚えています。家事は段取りさえ組めば簡単だと、本気でそう信じていたのです。
想像を超えた現実
朝起きて弁当を作り、洗濯機を回し、掃除をして、買い物に行き、夕飯を作り、食べ終わったら片付ける 。文字にすれば、ただそれだけのこと。でも実際にやってみると、ひとつ終わる頃にはもう次が待っていました。洗濯物を干している間にシンクの食器が気になり、買い物から帰れば夕飯の支度に追われる。3日後にはシンクに食器が溜まり、洗濯物は生乾きのまま。夕飯を作る気力はとうに尽きて、ピザのデリバリーに頼る日々が続いていました。
