2027年に実施される野球の国際大会、第4回「WBSCプレミア12」での侍ジャパンは、大恥をかきそうだ。開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う侍ジャパンは4連勝で1次ラウンドを首位通過し、準々決勝が行われる米フロリダに移動したが、改めてメジャーリーガーに依存するチーム作りがクローズアップされている。
3月10日のチェコ戦(東京ドーム)ではドジャース・大谷翔平、カブス・鈴木誠也がスタメンを外れた打線が、C組の最下位が早々と決まった相手に大苦戦。先発投手オンジェイ・サトリアを打ちあぐね、7回までゼロを積み重ねた。
8回にソフトバンクの周東佑京が先制3ランを放つと、ホワイトソックスに加入した村上宗隆の満塁弾で一挙に9点を奪い、逃げ切った。だがNPB所属選手中心の打線が国際試合で通用するか、との疑問が残る試合となった。
スポーツ紙侍ジャパン担当記者は、この体たらくにため息をつく。
「相手がチェコだから勝てたものの、韓国やオーストラリア相手なら負けていたかもしれない。村上や岡本和真はいましたが、彼らはメジャーリーガーといっても今季からで、実質はNPBの選手と変わらない。つまり、チェコ戦での侍打線はある意味、日本プロ野球の純血打線。仮に大谷、鈴木、吉田のメジャートリオが来ていなければ…と思うとゾッとしましたね」
WBCばかりがクローズアップされるが、侍ジャパンが挑む国際試合はWBCだけではない。オリンピックのほか、2024年大会の決勝で台湾に敗れた「WBSCプレミア12」がある。世界ランキング1位の日本はこれら3大会での「完全優勝」を目指すことになるが、純日本メンバーでは厳しいかもしれない。
前出の侍ジャパン担当記者は、
「五輪に関しては、次回2028年大会は米ロサンゼルスで行われることもあり、大谷らメジャーリーガーの出場には支障がないでしょう。場合によってはメジャーリーグが中断されますからね。しかし『プレミア12』は難しい。前回は大谷も鈴木も吉田もいませんでしたし、村上や岡本は招集されていない。投手陣も山本由伸、菊池雄星、菅野智之が登録されていないメンバーで戦いを強いられました。リベンジを誓う第4回大会も、同じようなメンバーが予想されますが、これでは韓国、台湾に勝てない可能性があります」
世間では侍ジャパン、侍ジャパンと騒ぐが、アメリカで実績を積み重ねる現役メジャーリーガーあってのこと。「格落ち侍」で勝てるほど、世界の野球は甘くない。
(阿部勝彦)

