新たなレギュレーションの下で開幕した2026年F1は、開幕戦オーストラリア・グランプリで早くも、様々な目新しい光景を見る者に提供したが、その中で厳しいスタートを切ったのが両ドライバーともに完走すら叶わなかったアストンマーティンだ。
21周でのリタイアを余儀なくされたフェルナンド・アロンソの母国であるスペインのスポーツ紙『MARCA』は、チームとして予想よりも多くの周回(ランス・ストロールが41周)を走行でき、アロンソがスタートで好パフォーマンスを発揮したこともあって、「アストンマーティンの内部の嵐は、ある程度は収まりつつある」と報じる一方で、以下のように現状の厳しさを指摘している。
「2026年のシーズン開幕は、イギリス・ブランドによる巨額を費やしたプロジェクトが新レギュレーションの序盤においては、大きな栄光を享受できないことを確認する形となった。その未来には勝利への自信があるものの、現在は非常に厳しい状況だ」
同メディアは状況の深刻さを示す発言として、チームの技術責任者であるエイドリアン・ニューウェイの「ホンダは2027年エンジンの開発を始める必要がある。内燃エンジンの出力には大きな進歩が必要であり、それこそが彼らの唯一の目標であるべきだ」とのコメントを紹介し、「チーム内部では、日本側への不満が高まっており、サーキットでのパフォーマンスがそれを裏付けている」と伝えている。
「107%ルールに引っかかるという悪夢のような状況は回避できた(ストロールは基準を満たさなかったものの、出走は許可された)」「アロンソは予選で最後までQ2進出に迫っていた」「決勝でもアロンソは好スタートを決めた」ということで、予想されていたほど悲観的にはならなかったというチームの開幕について、ニューウェイ代表は「第一の目標は、『AMR26』についてより多くを学ぶことだった。ポイント争いができないと分かった時点でピットに戻し、マシンをチェックすることにした」と明かしている。
しかし同メディアは、「問題は、次戦の中国GPでも状況が大きく変わらない可能性が高いことだ。各マシンには依然としてバッテリーが1基しかなく、システムの最大の脅威である振動問題も増幅している」と指摘。ホンダは一定の修正を行なったというが、「アロンソのオンボード映像は、このグリーンのマシンがいかに扱いづらいかを示す好例だ」として、チームとして機械系統をできるだけ温存する必要がある状況だと報じた。
事実、アロンソ自身も慎重な姿勢を示しており、「改善する時間も解決策もない。だから、極めて慎重に臨むことになる。日本GPまでに改良され、スペアパーツが届くことを願っている」とコメント。上海は彼にとって比較的相性の良いサーキットであり、スプリントのフォーマットも通常なら彼に有利に働くところだが、今回に関しては状況を大きく変える材料にはならないと見られている。
チームは第3戦以降での状況改善を目指しており、「日本GPからは別の“物語”を目指すことになる」。すでにオーストラリアGPでも改良されたシャシーは投入されており、ニューウェイ代表は「その挙動はトップチームの一角のようだった」と手応えを感じたようだが、問題がエンジンにあり、「パワーもエネルギー回生も不足している」ことが大きな足枷になっていると分析されているという。
そして同メディアは、「現時点では、レースを完走することさえほとんど不可能に近いように思える」と悲観的な展望を示し、多くのチームに機械トラブルが相次ぎ、アストンマーティン勢を含めた計6台がリタイアを余儀なくされた開幕戦の状況を踏まえ、「もしゴールに近づくことができれば、多少の安堵を得られるかもしれない」と皮肉すらまじえている。
構成●THE DIGEST編集部
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