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ジェイコブス晶「どんなチームにも勝てる」――開幕前の低評価を覆してフォーダム大がA-10トーナメントへ<DUNKSHOOT>

ジェイコブス晶「どんなチームにも勝てる」――開幕前の低評価を覆してフォーダム大がA-10トーナメントへ<DUNKSHOOT>

「しっかりやれば、僕たちはどんなチームにも勝てると思っています」

 アトランティック10(A-10)カンファレンス・トーナメントの開幕を間近に控え、フォーダム大のジェイコブス晶が残した言葉は決して大げさには聞こえなかった。

 今季のフォーダム大は17勝14敗、A-10でも8勝10敗という成績。オフのカンファレンス投票では全14チーム中最下位だったことを考えれば、“健闘”と言っても過言ではないだろう。

 特に1月28日以降、今季はハイレベルと称されたカンファレンス内で7勝4敗。敗れた試合も接戦が多く、シーズン半ばから「将来が楽しみなチーム」と呼ばれることが増えていった。

「全体に良くなっていると思います。チームとしては良くなっています」

 聡明なジェイコブスの言葉は、決して身贔屓ではない。実際、デイデイ・リーブスとクリストファー・ヘンリーのバックコートはスキルと得点力を兼ね備え、リクス・シュルテとジェイコブスを軸としたフロントコートはサイズと多才さを誇る。就任1年目でチームを浮上させたマイク・マグパヨHC(ヘッドコーチ)の手腕も高く評価されていい。
  そんなフォーダム大の中で、3年生のジェイコブスはややアップダウンが激しかった。シーズン最終成績は平均7.1点、4.9リバウンド、0.9アシスト(昨季はハワイ大で6.9点、2.6リバウンド、0.6アシスト)。全体的に主要スタッツは軒並みアップしているが、プレータイムが2年時の平均18.8分から28.2分にまで増えたことを考えれば、スタッツの伸び率は控えめではある。
 
 序盤は慣れないパワーフォワードでの起用に加え、転校して1年目ということもあってか、遠慮する場面も見られた。多才なスキルを持つジェイコブスなら、3ポイント以外にも様々なプレーにトライしてもいいのではないかと思わされたことは1度や2度ではない。

 シーズン中盤以降はより積極性を見せたものの、彼の実力を考えれば“もっとできる”という印象も残った。

 もともと謙虚な21歳はシーズン終盤、自身の守備面での物足りなさを自嘲気味に語っていたこともあった。

「ディフェンスで何もインパクトを残せていなかった。3年生のシーズンももう終盤なのに、そこで1、2年生のようなミスを繰り返しているところは良くないです。ビデオなどを見て、直すべきところは直さなきゃいけません」(3月4日、敵地でのラサール大戦後) すでに日本代表としてもプレー経験のあるジェイコブスは、日本バスケットボール界が誇るオールラウンダーだ。ポテンシャルの高さゆえに、求められるものも大きくなる。そして、そういった存在だからこそ、来たるべきA-10トーナメントでは大きな期待を寄せておきたい。

 第8シードのフォーダム大は現地時間3月12日、ピッツバーグで開催されるA-10トーナメント2回戦で第9シードのジョージ・ワシントン大と対戦する。

 渡邊雄太の母校として知られる通称GWには、1月31日に敵地で79-65と快勝。このゲームでジェイコブスは3本の3ポイントを含む13得点をあげており、相性のいい相手と言えるだろう。

 GW大を下せば、13日の準々決勝では第1シードのセントルイス大(シーズン27勝4敗/A-10カンファレンス15勝3敗)が待ち受けている。苦戦は必至だが、今季中盤以降、ほとんどの相手と互角以上に戦ってきたフォーダム大には、十分に可能性を感じさせる。
  ただ、A-10のサプライズチームのひとつではあっても、依然としてトーナメントでの前評判は高くない。そんなチームが快進撃を続けるには、すべての主力選手の貢献が求められ、その中にはもちろん“攻守の要”的な存在であるジェイコブスも含まれる。

 2025-26シーズンはジェイコブスにとって収穫の大きい1年だった。大都会ニューヨークに生活の場を移し、コート内外で多くのことを学んだに違いない。

 最後の最後で確かな爪痕を残し、“日本バスケ界期待の星”には晴れやかな思いでニューヨークでの1年目を締め括ってもらいたいところだ。

文●杉浦大介
 
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配信元: THE DIGEST

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