写真撮影での裏ワザにも便利
この研究は、かわいさの心理を少し違った角度から説明しています。
従来の考え方では、かわいさは赤ちゃんのような特徴を持つ対象に対する保護本能と強く結びついているとされてきました。
しかし今回の結果は、かわいさが必ずしも養育本能だけから生まれるわけではないことを示唆しています。
研究者は、かわいいと感じる感情は
「危険がなく、近づいて関わりたい対象である」
という動機づけと関係している可能性を指摘しています。
つまり、人とモノが触れ合っている様子は、そこに親和的な関係を感じさせるため、「かわいい」という印象を強めるのかもしれません。
この発見は実用面でも興味深い示唆を与えます。
例えば、広告や商品写真では、商品を単体で撮影するよりも、モデルが手に持っている写真のほうがよりかわいく見える可能性があります。
さらに、かわいいモノを持っている人物は、その人自身も魅力的に見える可能性があります。
かわいさを演出するための方法は、必ずしもデザインを変えることだけではないのかもしれません。
ただ触れているだけで、かわいさが引き出されることもあるのです。
参考文献
かわいいと感じられる新しい特徴を発見 触れているモノや人はかわいく見える
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2026/20260309_1
元論文
Beyond the baby schema: Objects being touched are perceived to be cute
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0340903
ライター
千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。
編集者
ナゾロジー 編集部

