●大事にパウチされた3枚の写真
田中さんが、いつも長財布に忍ばせているのは3枚の写真。1枚は2019年5月30日にバルテス・ホールディングスが東証マザーズ(現・グロース)市場に上場した時の記念写真。東証では令和初の新規上場だった。2枚目は犬と一緒に写っている娘さん。そして3枚目は「写真立ての中に入っていた写真を奪い取って持ち歩いている」という満面の笑みを浮かべた奥様の写真だ。
心に響く人生の匠たち
「千人回峰」というタイトルは、比叡山の峰々を千日かけて駆け巡り、悟りを開く天台宗の荒行「千日回峰」から拝借したものです。千人の方々とお会いして、その哲学・行動の深淵に触れたいと願い、この連載を続けています。
「人ありて我あり」は、私の座右の銘です。人は夢と希望がある限り、前に進むことができると考えています。中学生の頃から私を捕らえて放さないテーマ「人とはなんぞや」を掲げながら「千人回峰」に臨み、千通りの「人とはなんぞや」がみえたとき、「人ありて我あり」の「人」が私のなかでさらに昇華されるのではないか、と考えています。
奥田喜久男(週刊BCN 創刊編集長)
<1000分の第389回(上)>
※編注:文中に登場する企業名は敬称を省略しました。

