日本各地には特定の地域で育てられ、厳格な基準をクリアした高品質のブランド魚が数多く存在するが、“海のダイヤ”と呼ばれるクロマグロに京都府が新たに『都まぐろ』というブランド名をつけ、全国展開に乗り出した。
「全国各地のブランド魚としては、大分県の関アジ&関サバ、兵庫県の明石ダコ&明石鯛、富山県の氷見ぶりなどが有名です。クロマグロは、青森県大間産がナンバー1のブランドでしょう」(漁業ライター)
東京・豊洲市場で今年1月5日に行われた新年恒例の初競りでは、青森県大間産クロマグロ(243キロ)が5億1030万円の過去最高値を付けた。
大間のクロマグロが青天井の経済効果を生み出す一方、京都府では以前から府北部の舞鶴市、伊根町、宮津市などの日本海沿岸で冬季に獲れる天然小型クロマグロが「一番美味しい」と自負してきた。
「京都府北部近海で獲れるクロマグロはあまり知られていませんが、漁獲高は近畿圏トップクラス。2024年度は39.9トンで、’25年度の漁獲枠は66トンに拡大しました」(漁業情報センター関係者)
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一切れで中トロと赤身の酸味が楽しめる
京都府の小型クロマグロの漁期は12月~翌年3月で、漁獲方法は定置網漁だ。重さ8キロ以上、30キロ未満。国際的な資源管理があり制限も掛かるため、日によって漁獲量を決めている。
京都府では天然小型クロマグロの知名度を上げるため、新ブラント名を募集。1月30日に応募総数436件の中から『都まぐろ』に決定したことを発表した。
「地元では2月11日に初めて都まぐろの競りが行われたほか、さまざまなイベントもスタートしました。都まぐろを全国的にアピールする動きは加速していますよ」(在阪テレビ局関係者)
都まぐろを食したという豊洲市場の水産仲卸業者がこう評価する。
「大型マグロよりも、上品でさっぱりしています。都まぐろは一切れで中トロと赤身の酸味が楽しめる。『都まぐろ』という名前も言い得て妙ですね」
都まぐろは、全国区のブランド魚に“出世”するか。
『週刊実話』3月19日号より
