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【北中米W杯出場国紹介|第25回:パナマ】相手の攻撃に耐えながらワンチャンスを狙う――そうした構図にさせないだけのポテンシャルはある

【北中米W杯出場国紹介|第25回:パナマ】相手の攻撃に耐えながらワンチャンスを狙う――そうした構図にさせないだけのポテンシャルはある


 中米と南米を結ぶ地峡にあり、世界史において重要な役割を果たしてきたパナマ。サッカーの代表チームは「カナルマン(運河の男たち)」の愛称で親しまれる。W杯出場は、2018年のロシア大会に続いて2度目となる。

 参加が48か国になったことで、北中米カリブ海の枠も拡大されたことが、パナマにとっても追い風になったのは間違いない。ただし、2次予選で4連勝、最終予選でもスリナム、グアテマラ、エルサルバドルを相手に無敗で突破を決めており、実力の裏付けもある。

 ロシアW杯の最終予選では、チームの大黒柱だったMFアミルカル・エンリケスが、自宅近くで何者かに銃殺される悲劇がありながら、奇跡的なW杯出場を果たす。本大会ではベルギー、イングランド、チュニジアと同組になり、3連敗で大会を終えた。

 当時のメンバーからセンターバックのフィデル・エスコバル(サプリサ)、代表最多キャップを誇るキャプテンのMFアニバル・ゴドイ(サン・ディエゴ)、左サイドのエリック・デイビス(プラサ・アマドル)、攻撃の中心を担うイスマエル・ディアス(クラブ・レオン)といった選手が残って、チームの屋台骨を支え続けている。

 パナマの選手にとっては北米のMLSでプレーすることが1つのステータスであり、大黒柱のゴドイや守備の要であるカルロス・ハービー(ミネソタ・ユナイテッド)は代表例だ。そのほか主力ボランチのアダルベルト・カラスキージャ(プーマス)や2列目のディアスはメキシコで活躍する。

 あとはコスタリカやチリのクラブに所属する選手もいるなかで、3バックを統率するアンドレス・アンドラーデ(LASK)と右サイドのスペシャリストであるセサル・ブラックマン(スロバン・ブラチスラバ)は貴重な欧州組だ。

 守護神のオルランド・モスケラ(アル・フェイハ)は世界からタレントが集まるサウジリーグでゴールマウスを守っており、クリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマとも対峙している。
 
 スペイン人のトーマス・クリスティアンセン監督は、かつてチャンピオンシップ(イングランド2部)だったリーズやベルギーのユニオン・サン=ジロワーズを指揮した経験があり、パナマは2020年の夏から率いている。

 5-4-1のシステムをベースに、守備と攻撃でうまく可変させながら、堅守とカウンターに徹する時間帯、積極的に攻めていくべき時間帯を見極める手腕に優れている。

 昨夏のCONCACAFゴールド杯は、準々決勝でホンジュラスにPK戦負けを喫したが、グループステージはグアテマラ、ジャマイカ、グアドループを相手に3戦全勝、得失点差+7と素晴らしい結果だった。
 
 北中米W杯はL組でイングランド、クロアチア、ガーナと対戦する。文字通り“格上”ばかりが相手になるが、90分を守ってワンチャンスにかけるだけでなく、どこかで自分たちの時間帯を作って、勝機を見出していく戦い方になるだろう。

 初戦の相手は比較的、力の差が小さいと考えられるガーナだ。ここでチーム力を発揮して、W杯初勝利を果たせれば、クロアチアとイングランドにも自信を持って挑めるだろう。

 前線でターゲットになるのは、セシリオ・ウォーターマン(ウニベルシダ・デ・コンセプシオン)だ。際立って大柄ではないが、パナマ人FWらしい推進力と跳躍力があり、ボックス内で迫力あるフィニッシュが期待できる。最終予選のエルサルバドル戦では2点目につながるPKを獲得しており、危険な位置でボールを持てば何かを起こせる存在だ。

 右ウイングにポジションを取るアサリア・ロンドーニョ(ウニベルシダ・カトリカ)はエクアドルのリーグでプレーしているが、抜群の身体能力とスピードがあり、いわゆる“初見殺し”の魅力が漂う大型ストライカーだ。
 
 チャンスメーカーのディアスは、状況に応じてシャドーとウイングのポジションを使い分けるテクニカルなタレントであり、パナマの攻撃に明確なアクセントを加える。攻守の要であるゴドイが個性的なアタッカー陣をどう活かして、強豪国のディフェンスをこじ開けていくか。

 もちろん相手の攻撃に耐えながら、ロングボールでワンチャンスを狙うシチュエーションも起こりうるが、イングランドやクロアチアが相手でも90分、そうした構図にさせないだけのポテンシャルは備えている。

 北中米W杯の2次予選を前に、ロシアW杯までパナマ代表のエースとして活躍したルイス・テハダ氏が、40歳以上の選手を対象としたアマチュア大会のプレー中に意識を失い、41歳で死去するという痛ましい出来事があった。本大会でのゴールは“エル・マタドール”の異名をとったレジェンドに捧げるゴールになりそうだ。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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