日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、「林(はやし)」に「檎(ご)」という、少し珍しい漢字が組み合わさった、世界中で愛される果実です。アダムとイブの物語からニュートンの万有引力まで、歴史的なエピソードにも事欠かないあの果物です。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…
【難読漢字よもやま話】アーカイブ
正解は「りんご」です。
【林檎の語源と漢字の由来】
「林檎(りんご)」は、バラ科リンゴ属の落葉高木樹の果実です。漢字の「林檎」は、中国語に由来しています。
「林」は、その名の通り樹木が立ち並ぶ様子を表します。一方、「檎」は、鳥を意味する「禽(きん)」という字が変化したもので、「鳥が好んで集まる果実」という意味が含まれています。
つまり「林檎」とは、「林に鳥が集まってくるほど甘く美味しい実」という、非常に風情のある成り立ちを持っています。
平安時代の辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にはすでにこの漢字が登場しますが、当時のものは現代のような大きく甘い「西洋リンゴ」ではなく、小ぶりな「和リンゴ」を指していました。
【林檎(りんご)のトリビア】
●「医者いらず」の果物
イギリスには「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあります。リンゴポリフェノールや食物繊維が豊富で、健康維持に非常に役立つことからこう言われます。
●「ふじ」は日本生まれの世界一
日本で最も生産されている品種「ふじ」は、青森県で誕生しました。現在ではその美味しさから、世界で最も多く栽培されているリンゴの品種となっています。
●「蜜」の正体はソルビトール
リンゴの芯の周りにある透明な「蜜」は、実は糖分そのものではなく「ソルビトール」という成分です。これが溜まっているのは、完熟して甘みがピークに達している証拠です。
●「皮ごと」食べるのが理想的
リンゴの皮には、実の部分よりも多くのポリフェノールやペクチンが含まれています。抗酸化作用を期待するなら、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。
●「油上がり」は新鮮な証拠
ジョナゴールドなどの表面がベタベタすることがありますが、これはワックスを塗っているのではなく、リンゴ自身が乾燥を防ぐために出す天然の成分です。
