日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、「鼠(ねずみ)」に、「由(よし)」という字が組み合わさった、しなやかな体を持つ野生動物です。
古くから民話やことわざにも登場し、時には妖怪のように不思議な存在としても語られてきました。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…
【難読漢字よもやま話】アーカイブ
正解は「いたち」です。
【鼬の語源と漢字の由来】
「鼬(いたち)」は、食肉目イタチ科に属する哺乳類の総称です。漢字の「鼬」には、その体つきや動きが関係しています。
「鼠」はイタチがネズミに似た小動物であることを示しています。また、「由」には「細長い」「突き抜ける」といった意味が含まれており、イタチの「細長い体」や「狭い場所をすり抜ける習性」を表現するためにこの字が組み合わされました。
カタカナの「イタチ」という呼び名の語源には諸説あります。 一説には、獲物を待ち伏せすることから「出立ち(いでたち)」が転じたという説や、非常に血の気が多いことから「血(ち)」に関連しているという説、またその鳴き声に由来するという説などがあります。
【鼬(いたち)のトリビア】
●自分より大きな相手にも挑む
イタチは非常に肉食性が強く、獰猛なハンターです。自分よりも体の大きなウサギやニワトリを襲うこともあり、その身体能力は驚異的です。
●イタチの最後っ屁
追い詰められると、お尻付近にある「肛門嚢」から非常に強烈な悪臭を放ちます。これで敵がひるんだ隙に逃げ出すため、このことわざが生まれました。
●「カマイタチ」の伝説
突然、皮膚に鋭い切り傷ができる現象を、昔の人は妖怪の仕業と考え「カマイタチ」と呼びました。現在では、真空状態による現象や、砂嵐の摩擦によるものなど科学的推測もなされています。
●「イタチごっこ」の由来
江戸時代に流行した子供の遊びから来ています。お互いの手の甲を順番につねり合って重ねていく遊びで、終わりがないことから、無益な繰り返しを指す言葉になりました。
●「筆の最高級品」セーブル
書道や絵画の筆の中で、イタチの毛(コリンスキーセーブルなど)で作られたものは非常に弾力があり、最高級品として扱われます。
