F1中国GPの予選が行なわれ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポールポジションを獲得した。F1史上最年少ポールポジション獲得記録を更新することになった。
スプリントフォーマットでの開催となっているF1中国GP。開催2日目の午前中にはスプリントが行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルが開幕戦オーストラリアGPの決勝レースに続いて連続勝利。この予選でも同様の速さを維持するのか、注目が集まった。また、レースになると速さを見せ、メルセデス勢を苦しめるフェラーリ勢がどんなグリッドポジションを手にするのかという点にも注目が集まった。
気温18度、路面温度32度というコンディションで、現地時間15時から予選セッションがスタート。各車が一斉にコースへの駆け出していった。
■Q1:ボルトレトが驚きの7番手。アストンはQ2に届かず
このQ1では、当然のごとくほとんどのマシンがソフトタイヤを選択。ただ、残りのセット数が限られているということもあり、スプリントやFP1で使った中古のソフトタイヤで走ったマシンもいた。またレッドブル勢は新品のミディアムタイヤを履き、フェラーリのルイス・ハミルトンは中古のミディアムタイヤを履いてアタックを行なった。
全車が最初のアタックを終えた時点で当然のごとくトップに立ったのはメルセデス勢。ラッセルが首位に立ち、2番手には僅差でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリがつけた。3番手はマクラーレンのオスカー・ピアストリだったが、0.7秒もの大差をつけられた。
ハミルトンは中古のミディアムタイヤではさすがに厳しく下位に沈んだが、すぐさま新品ソフトタイヤに履き替えてタイムを更新。メルセデス勢に0.2秒差まで迫った。
フェラーリ勢はやはり速く、シャルル・ルクレールは2アタック目で1分33秒175を記録。メルセデス勢を凌いで首位に立ってみせた。
レッドブル勢は1回目のアタックを終えた段階で14番手、15番手と苦しい位置。たまらずソフトタイヤに履き替えて、2度目のアタックへと向かった。ここではさすがにペースを上げ、マックス・フェルスタッペンが4番手、アイザック・ハジャーが8番手となった。
驚きだったのはアウディのガブリエル・ボルトレトである。ボルトレトはセッション最終盤、マクラーレンのオスカー・ピアストリやハジャーよりも速いタイムを記録して7番手。上位チームの間に分け入ってみせた。
結局脱落となったのは、ウイリアムズ、アストンマーティン、キャデラックの3チーム6人のドライバー。フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、全セクターで自己ベストを繋いだものの、首位から2.028秒遅れ、ひとつ前のアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)からは0.431秒遅れの19番手だった。
■Q2:ボルトレト痛恨のコースオフでQ3進出逃す
Q2はメルセデス勢からコースイン。そのうちラッセルは1分32秒523を中古のソフトタイヤで記録し、首位に立った。これにフェラーリ勢2台が続き、その後ろ4番手にアントネッリという順。今回もやはりメルセデスvsフェラーリという勢力図であるようだった。
2セット目のタイヤで最速タイムを塗り替えたのはルクレール。しかしその直後、アントネッリが1分32秒443を記録して首位に浮上した。
ラッセルは2度目のアタックをするべく新品タイヤに履き替えたがペースが上がらず。マシンの不具合を訴え、ピットに戻った。
セッション最終盤には、Q1で速さを見せたボルトレトが最終コーナーでスピンし、コースオフ。イエローフラッグが振られた。これで数台のマシンが最終セクターで減速しなければならなかった。ハジャーは最後のアタックでタイムを上げられず10番手と苦しい位置にいたが、なんとかQ2突破を果たした。
結局このハジャーから11番手ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)、12番手フランコ・コラピント(アルピーヌ)までは、0.005秒差。大混戦であった。
ヒュルケンベルグ、コラピント、エステバン・オコン(ハース)、レーシングブルズの2台、ボルトレトの6台がQ2脱落となった。
■Q3:アントネッリ史上最年少PP!
Q3が開始されると、まさかの光景が国際映像に映し出された。ここまで圧倒的な速さを発揮していたラッセルが、コース上でストップしてしまったのだ。ラッセルはなんとか動き出すことができたが、ギヤチェンジできず、力無くピットに戻ることしかできなかった。
その間に速さを見せたのは、ラッセルのチームメイトであるアントネッリ。1分32秒322を記録し、2番手ルクレールに0.3秒の差をつけて首位に立った。
マクラーレン勢は最初のアタックをうまくまとめ、2台揃ってアントネッリとフェラーリ勢の間に割って入った。
残り4分を切った頃から、各車が2度目のコースイン。ラッセルのマシンはなんとか修復が叶ったか、残り2分と少しというところで、ようやくコースに復帰した。
まずはアントネッリが1分32秒064を記録し、自身のタイムを更新。フェラーリ勢とマクラーレン勢も自身のベストタイムを更新したが、アントネッリには届かなかった。
そして最後の最後にラッセルがアタック。手負いのマシンで攻めに攻めたが、アントネッリには0.222秒届かず。アントネッリがポールポジションを獲得した。
アントネッリはこれがF1で初のポールポジション。しかもF1史上最年少のポールポジション獲得記録を19歳6ヵ月と17日に更新することとなった。これまでの最年少記録は、セバスチャン・ベッテルの21歳2ヵ月と11日であり、大幅な更新だ。
ラッセルが2番手、以下ハミルトン、ルクレール、ピアストリというトップ5となった。ノリスを挟んで7番手にアルピーヌのピエール・ガスリーが続いた。スプリント予選に続き好調である。
レッドブル勢は苦しみ、マックス・フェルスタッペンが8番手、アイザック・ハジャーが9番手というポジションになった。

