神話級の駅弁ここにあり / 九十九鶏弁当
そして地味に感動したのが、黄色い物体である。何かと思って食べてみると、これ、パイナップルだった。これがもう至高のフルーツ。香ばしき鶏肉に染まった味覚を一気にフレッシュな甘みと酸味で包み込んでくれる。
そうか、ここにパイナップルがあるのは、隙間を埋めるためではなく、必然なのだな。
神話級の駅弁ここにあり
特に素晴らしいと感じた部分は、食べる者の「味の機序」を完全に理解して作られている点。鶏肉と鶏そぼろは甘めな仕上がり、食べると一気に甘さに味覚が包まれるのだが、そこで漬物を食べると、一気に甘味と旨味が引き立つのである。そう、甘味からの塩味の流れを計算して作られているのである。
うまい、うますぎる。伝説、いや、神話級の駅弁ここにあり。
(執筆者: クドウ秘境メシ)
