F1中国GPのスプリント1周目に、スタートで出遅れたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)と、アイザック・ハジャー(レッドブル)が接触するという事故が起きた。この事故についてはアントネッリに非があるとして10秒加算のペナルティが科されたが、”被害者”となったハジャーは、アントネッリを厳しく批判している。
ハジャーはスプリントを10番グリッドからスタートし、好加速。ターン6では8番手にポジションを上げていた。しかしその直後、挙動を乱したアントネッリがハジャーにイン側から接触……ハジャーはマシンはダメージを負い、コースオフもしてしまった。なおアントネッリは2番グリッドからのスタートだったが、スタートを失敗。ポジションを大幅に落としていた。
ハジャーはこの接触の結果ソフトタイヤのアドバンテージも失うことに。最終的に15位でのフィニッシュとなり、開幕に続きノーポイントとなった。
この接触は審議対象となり、「アントネッリに完全に責任がある」とスチュワードが判断。そのため10秒ペナルティが科されたが、ハジャーはライバルの動きに納得できていないようだ。
「ソフトタイヤがどう機能するのか理解したかった。でもフロアが完全に壊れてしまっては、何もできたものじゃない」
ハジャーはCanal+に対しそう語った。
「どうして彼があんなに興奮しているのか理解できない。あんな“ロケットみたいなクルマ”に乗っているなら、どうせまた順位を取り戻せるのに……ともかく、こういうことが起きてしまった」
一方でメルセデスのトト・ウルフ代表は、スチュワードの裁定が厳しすぎると批判。またハジャーがアントネッリからの謝罪を受け付けない態度を採ったことにも不満を示した。
「明らかに彼のミスだ。ただ、10秒は少し厳しすぎると思う」
ウルフ代表はSky Sports Germanyにそう語った。
「比較的厳しい裁定だろう。とはいえ、結果としてハジャーのポジション、あるいはレースそのものを失わせた。こういうケースを判断するのは、スチュワードにとって難しい立場だろうと私も思うよ」
「彼は(アントネッリのことを)手で追い払った。スポーツマンらしくはない」
「ああいうやり方は良くない。手で追い払うなんて、すべきことではないんだ」
なおスプリント後に行なわれた予選では、アントネッリがポールポジションを獲得。史上最年少記録を更新した。一方でハジャーはアントネッリから約1秒差の9番手と苦しい予選となった。

