F1中国GPの予選で2番手となったメルセデスのジョージ・ラッセルは、Q3でマシントラブルに見舞われ、あわやアタックできない状況に陥るところだった。このトラブルについては、メルセデスとしても解明できていないようだ。
ラッセルにとって中国GPの予選は、決して順調ではなかった。Q2ではフロントウイングが破損し、Q3ではアウトラップでコース上に一時ストップ。そんな中をなんとか戦い抜き、フロントロウ2番手を手にした。
Q3でラッセルのマシンは、ガレージから出たタイミングでアンチストール・モードに入ってしまい、コース上で一時停止。再始動することはできたものの1速ギヤにスタックしてしまった。
低速走行でガレージに戻ったラッセルだったが、チームはトラブルを解決できず。昔ながらの方法……つまりマシンの電源を一旦落とし、再起動するという手法に頼るしか無かった。そして様々な設定を試したり、ステアリングホイールを交換したり、再度リセットしたりしたという。
それでもマシンを再起動させた時も、ギヤは1速にスタックしたままだったらしい。しかしもう一度再起動を試したところ、なぜかギヤはニュートラルに戻り、ギヤチェンジも正常にできるようになったという。この時点でQ3は残り2分半ほど。ラッセルは急いでコースインしてアウトラップを走り、1発のアタックにかけた。そしてチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリから0.222秒遅れの2番手タイムを記録した。
チームとしてはこのトラブルの原因について、引き続き調査中としている。
「Q2の終盤から、本当にクレイジーなセッションだった」
ラッセルはそう語った。
「フロントウイングが壊れたんだけど、チームは本当に壊れたのか確信を持てずにいたんだ。僕は壊れていると確信できていたんだけどね。それでフロントウイングの交換を巡って、少し焦りがあった」
「そしてコースに出た途端、何かがおかしいと感じた。コース上でクルマを停めて、再始動しようとしたんだけど、エンジンがかからなかった。その後エンジンがかかったんだけど、今度はギヤチェンジができなかった」
「でもギリギリのところでコースに戻ることができた。タイムが出せなければ10番手に終わっていた可能性もあったから、今こうしてここにいられることが本当に嬉しいよ」
ラッセルはQ3最後のアタックに向けてガレージを出たタイミングがギリギリであったため、アタックのための準備は、そのアウトラップ1周のみで整えねばならなかった。
「できる限りのベストを尽くしたと思う。でも、アタックを始めるタイミングでバッテリーは空だったし、タイヤも冷えていた」
そうラッセルは自身のアタックを説明した。
「でもさっきも言ったように、今こうしてここにいられることにとても感謝している。とにかくタイムを出すことだけを目指していた」
「キミが本当に強いのは分かっていたし、僕のセッティングも最適には程遠かった。だからとにかく、マシンをフィニッシュラインまで走らせ、まずまずのスタート位置を確保することだけを目指していた」
「バッテリーもタイヤの温度も分からない状態でアタックを始めたのに、2番手というのは予想以上に良かった。もっと下位になると思っていた」

