F1は今年の4月に開催予定だったバーレーンGPとサウジアラビアGPを中止することを決めた。これにより3月末の日本GPから5月上旬のマイアミGPまでの間に、5週間の空白期間が生じることになる。
2月下旬、アメリカとイスラエルがイランに対する攻撃を開始。イランはその報復として周辺諸国への攻撃を行なっており、バーレーンやサウジアラビアなどにも戦火が及んでいると報じられている。
この状況が沈静化する見通しは今も立っておらず、F1は4月12日に決勝レースの開催が予定されていたバーレーンGPと、4月19日に決勝が予定されていたサウジアラビアGPの中東2レースを中止することを決めた。開催するためには、来週早々にロジスティクスを動かさねばならなかったため、ギリギリまでその判断を遅らせたということになる。
イモラやポルティマオなどのサーキットで代替開催することも検討されたが、ロジスティクスと商業面で困難であることは明らかであり、この案は見送られた。また併催が予定されていたFIA F2、FIA F3、F1アカデミーの各ラウンドも中止されることになる。
「これは苦渋の決断だったが、中東の情勢を鑑みると、残念ながら現時点では正しい判断だ」
F1のステファノ・ドメニカリCEOはそうコメントを寄せた。
「FIA、そして素晴らしいプロモーターの皆様は、いつものように情熱と熱意を持って我々を迎え入れることを楽しみにしてくださっていたにも関わらず、ご支援とご理解をいただき、この場を借りて御礼申し上げる。状況が落ち着き、できるだけ早く皆さんを再開できることを楽しみにしている」
またFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長も、次のようにコメントした。
「FIAは常に、コミュニティと関係者の安全と健康を最優先に考えている」
「慎重な検討の結果、この責任を強く認識し、今回の決定に至った。我々は引き続き、この地域の平穏と安全、そして1日も早い安定の回復を願っており、今回の出来事によって影響を受けた全ての方々に思いを馳せている」
「バーレーンとサウジアラビアは、F1のレースシーンにおいて非常に重要な存在だ。状況が改善し、できるだけ早く両国に戻れることを楽しみにしている」
「プロモーター、パートナー、そして選手権に関わる全ての関係者の皆様の協力と建設的な取り組みのおかげで、今回の決定に至ることができた。心より感謝申し上げる」

