25年前から「SNSに強い」戦略があった?
ファンの心をつかんだもの。それは、情報解禁のタイミングとマーケティングの巧みさでしょう。ティザービジュアル、特報、本予告、ポスターの段階的解禁が、毎回トレンドを生んでいます。
この段階的に情報を提示する方法は、SNSを中心とした現代の情報社会にマッチしているといえます。これがファンの考察や大喜利投稿を生み、それが拡散することでトレンド入りにつながっていました。
注目すべきは、こうした流れが25年前のTV版『アギト』人気に酷似しているということです。
TV版『アギト』では、「謎」という形で多くの伏線が張られていました。それらの謎が徐々に解明されていくのですが、同時に新たな謎が生まれ、ストーリーをけん引します。平成ライダーは主に「2話完結」という流れだったわけですが、当面の敵は2話で倒したとしても、物語の引きが次回に持ち越される点が、視聴者を魅了していました。
制作側も明確にこの点を意図しており、「話を完結させない」というのが鉄則でした。当時のファンの間でも、考察や憶測、時にはギャグ寄りの想像といったものが話題となっています。
もちろん、25年前にもSNSはありましたが、現代ほど重要なポジションにはなく、生活に「なくてはならないもの」という存在ではありませんでした。当時は身の回りにいる人などとさかんに『アギト』を語り合っていた熱量が、今ではSNSという場で世界的に広がり、より効果的な宣伝戦略につながっていると考えられます。
今後も、本作関連の情報解禁が行われ、公開を楽しみにしているファンの間で注目されることと思います。どのような情報が明かされ、熱狂に火をつけていくのか、筆者も楽しみに待ちたいと思います。
