フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1中国GP予選を4番手で終え、新世代のF1マシンは限界まで攻めない方が速くなることがあると分析した。
ルクレールは苦手としている上海での4番手という結果に、一定の満足感を示した。
「4番手で満足していると言うのは珍しいけど、正直に言えば、僕はこのサーキットが間違いなく一番苦手なんだ。理由は分からない。いろいろ試してきた。セットアップも変えたし、ドライビングスタイルも変えた」
「最終的には自分のラップには満足している。もちろん4番手スタートは理想ではないけど、これ以上はあまり引き出せなかったと思う」
ルクレールのコメントで興味深いのは、新世代F1マシンの走らせ方に関する言及だ。特に今年のように新しいレギュレーションサイクルの学習段階では、限界より少し下で走ることが結果的に最良のアプローチになる可能性があるとルクレールは考えているのだ。
金曜日のスプリント予選よりパフォーマンスが向上した理由についてルクレールは、マシンの変更よりもアプローチを変えたことが大きかったと説明した。
「自分の側でいくつか変えたことはあるけど、それ以上にアプローチの問題だと思う。予選でこのクルマをどう扱うかは、まだ理解しきれていない部分がある」
そうルクレールはSkyイタリアに語った。
「完璧なラップを狙うより、安定して走る方が結果につながる。限界以下で走って、常に同じことを繰り返す方がいい。Q3まで来てから何か特別なことを試すよりもね」
「少し残念ではある。これまでそれ(Q3でパフォーマンスを引き上げること)は僕の強みのひとつだったから。でも慣れていくよ。大きな問題ではない。ただ、予選ではあまり好きな状況ではないね。将来に向けて改善できることもいくつかあるし、それが助けになるはずだ」
ルクレールはスプリント予選のSQ3でスロットルとギヤの操作を変えた。しかし結果としてハイブリッドシステムの最適なエネルギー供給戦略から外れてしまったのだ。
新規定のパワーユニットはMGU-Kの出力が昨年比で約3倍となり、これまでより電気エネルギーの重要性がかなり大きくなっている。バッテリーの容量はほぼ変わらないため、エネルギーをどこで使い、どこで回生するかは、もはやラップタイムを0.1秒単位で大きく左右する要素となっている。
エネルギーを回生するポイントや使うポイントが変わってしまえば、エネルギー戦略自体が揺らいでしまう。だからこそルクレールは、現時点では絶対的な限界を追うよりも、安定したパフォーマンスを維持する方が効果的だと強調した。それによって、ハイブリッドシステムの使用という点で理想的な戦略の範囲内にとどまることができるからだ。
システムの複雑さを考えれば、このレギュレーションの初期段階において、チームやドライバーがそう考えても致し方ないことだろう。
予選を終えたルクレールは、それでも決勝に向けては前向きな姿勢を見せた。狙うのはフロントロウを独占したメルセデスに挑戦することだ。
スプリントレースで見られたように、特にフリーエアで走れる状況ではメルセデスとのギャップは依然として存在する。しかし、フェラーリはスタートでは現在かなり強いと見られており、そこでプレッシャーをかけたい考えだ。
「レースではすべてを出し切れるし、そこでは状況が少し変わる。バッテリーの管理も違ってくるし、ドライビングの面でももう少しリスクを取れる」
「明日は勝利という目標を狙ってスタートする」

