聞こえてきた陰口
その日、給湯室で声が聞こえました。「あの人ってさ、時短のくせに同じ給料もらってるんでしょ?」「ずるいよね、私たちが残業してフォローしてるのに」。同僚と、もう一人の声でした。私は息を止めてその場に立ち尽くしました。時短勤務の分、給料はカットされています。それに、誰よりも効率を考えて働いてきたつもりでした。
何も言えなかった日々
その日から、同僚の視線が気になるようになりました。私が帰る16時になると、聞こえるようにため息をつく。「お先に失礼します」と言っても、返事すらしない日もありました。言い返したいことは山ほどありました。でも「時短だから」と言われたら、何も言えない気がして。子どものためにこの働き方を選んだのは自分です。だから我慢するしかないと、自分に言い聞かせていました。
