ずるいと思っていた
彼女は育休から復帰して、時短勤務で働いていました。16時になると「お先に失礼します」と帰っていく。私たちが残業している時間に、彼女は子どもと家にいる。正直、ずるいと思っていました。給湯室で同僚にこぼしたことがあります。「あの人ってさ、時短のくせに同じ給料もらってるんでしょ?」と。実際は時短の分だけ給料がカットされていたことを、私は知りませんでした。
彼女への態度
私は彼女に冷たく接していました。帰る時間になると、聞こえるようにため息をつく。挨拶にも返事をしないこともありました。「私たちが残業してフォローしてるのに」という被害者意識があったのです。でも本当は、彼女が短い時間で効率よく仕事をこなしているのを見て、焦っていたのかもしれません。私は長時間働いているのに、彼女と大して変わらない成果しか出せていない。その事実から目をそらすために、「時短のくせに」という言葉で自分を正当化していたのです。
