インディーズ時代があったからこそ、今がある
2003年にソニーミュージックレコーズ内のgr8!recordsからデビューした彼らだが、2012年に同レーベルを離れ、さらに自主レーベルで活動した時期もあった。
だが、今年5月より古巣のソニーミュージックレコーズに復帰。「イケナイ太陽(令和ver. Music Video)」が話題を集めるなど、盛り上がりを見せている。
――今回ソニーに移籍される前には、自主レーベルの期間があったそうですね。自主レーベルを経たからこそ、改めてわかることもありましたか。
NAOTO 自主レーベルのときは、宣伝の仕方とかプロモーションの仕方が、あまりなかったですから。アイデアが出てこないので、曲を作ってそこからは普通の展開の仕方。
HIROKI ある意味、自主性を尊重してもらえてたっていうのはあります。だから、自分たちでジャッジしないといけない。ハードルの設定も自分たちで決めないといけなかった。そういった難しさももちろんありました。
でも、その時代があったからこそ、またいろんな引き出しが増えたって思います。
――今回ソニーに戻られて、今後どういう活動を続けていきたいと考えていますか。
NAOTO 今後の音楽業界は、アーティストの表現がどんどん変わっていくし、表現する場所も変わっていくと思っていて。
なかなか僕らは新しい環境や手法にサクサク挑戦できなくて。そこらへんはやっぱりソニーミュージックに、道を教えてもらっている。今回はこういう手法の宣伝がいいですみたいなアドバイスをうまくやり取りして、やっぱ楽しめる、バカなことをできるって形にしていければいいかな。
ソニーはバカなことをやらせてもらえるんですよ。普通は、「これはちょっと…」って感じなるようなことも、ソニーは「もっとバカにしよう」とブーストしてくれる(笑)。
HIROKI うん、そういう相性の良さはあるよね。こっち側が、「やりすぎてない? 大丈夫?」って止める時もあるもんな(笑)。
「バカだな〜」って思ってもらえればいいよね
――来年はメジャーデビュー25周年ですね。なにか計画していることはありますか。
HIROKI 15周年の時も、20周年の時も、何かしら大きな会場でライブをしたりしていて。
やっぱり自分たちがどうこうっていうよりは、そういう場所を作ることによって、何かしらみんなで楽しめる場所を作れたらなと考えてます。
――集英社オンラインは30代40代の読者層が多いのですが、みなさんのように同世代のアーティストが活躍する姿をみると、勇気づけられるのではないかと思います。
HIROKI 歳を取って、結婚して、子どももできて、会社での地位もある程度上がって。そんな中間管理職みたいな世代だと思うんですよ、30代、40代って。
そういった人たちに、ふと見たMVで、「ORANGE RANGE、バカやってるな〜」みたいな存在でいたい(笑)。今の時代ちょっとギスギスして、暗いから、僕たちの明るさとか、陽気さ、マインドで、「俺もバカやりたい」「俺たちも10代のころはこうだったよな」みたいに思ってもらえたらうれしいですね。
NAOTO そうだね。きっと30代・40代ぐらいの人たちはストレスも多いだろうし。でも、そのストレスも少し晴れるんじゃないかな。ちょっとでも「バカだな〜」って思ってもらえればいいよね。
音楽業界を取り巻く状況が変わるなか、変わらず続けてきた音楽性が再び評価されているORANGE RANGE。SNSなどを積極的に活用することで、新たなファンも獲得しながら、さらなる活躍を見せてくれそうだ。
取材・文/羽田健治 撮影/矢島泰輔

