
『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)
【画像】え、「嬉しすぎる」「まさかの」 コチラが『ばけばけ』ファンが反応した女中・クマと県知事令嬢・おリヨ様の「2ショット」です
実はもっとたくさんいた女中
連続テレビ小説『ばけばけ』24週116話では、一気に10年ほど時間が経過し、主人公「雨清水トキ(演:高石あかり)」と夫「雨清水八雲(レフカダ・ヘブン/演:トミー・バストウ)」たち家族が、東京で幸せに暮らしている姿が描かれました。そのなかには、熊本で雇った女中「クマ(演:夏目透羽)」もおり、視聴者から驚きの声が出ています。
以前、身寄りがないと説明されていたクマは、長男「勘太(演:ウェンドランド浅田ジョージ)」と、次男「勲(演:柊エタニエル)」と楽しそうに遊んでおり、すっかり家族の一員のようでした。以前はトキと「松野フミ(演:池脇千鶴)」に一切家事をさせない厳しさを見せていましたが、東京ではそういったこともなさそうです。
視聴者からは
「おクマちゃんも一緒に東京きたのね〜もう家族だもんね」
「おクマもよくついてきたと思うが、身寄りがなく、おクマも熊本では冷遇されていたようなので、こっち来てよかったのかもね」
「熊本時代は自分が持ってた着物?だったけど、東京からクマちゃんが立派な着物着てて泣ける」
「熊本では頑なに家事一切手出し無用!だったおクマちゃん。東京来たら子供達も含めてみんなで食事の用意してるし、おフミさんに鰹節削りして貰って子供達と庭で遊んで、すっかり家族になってたね」
と、彼女の続投を喜ぶ声が相次ぎました。
モデルの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とセツ夫妻は、実際には数多くの女中を雇っていましたが、『ばけばけ』ではクマひとりに集約されているようです。
ハーンは1891年11月に熊本に移住した際、松江時代から雇っていたお米(ヨネ)、ハーンが行きつけだった松江の西洋料理屋から引き抜いた松を連れてきたほか、新たにお梅という身寄りのない少女を女中として雇い入れています。お梅は『ばけばけ』にも出てきたハーンの著作『人形の墓』の話を、実体験として語った人物でもありました。
その後、米とお梅は神戸(1894年10月に移住)、東京(1896年9月に移住)とハーンたち一家についていきます。ハーンは東京でまず市ヶ谷富久町に居を構え、20日ほど泊まった龍岡楼という旅館で働いていた、おろくという女性を女中として迎え入れました。
それからしばらく、女中は米、お梅、おろくの3人体制でしたが、1899年の秋頃、お梅が熊本に帰って結婚します。同時期におろくも東京の近所の家に嫁ぎ、1900年の3月にはいちばん歴が長かったお米も、28歳で宮内庁に勤めていた男性と結婚し小泉家を去りました。
その後はお常、お花、お咲という新たな女中が、欠員を埋めています。『ばけばけ』でも語られていた通り、ハーンは東京帝国大学で400円もの月給をもらっていたため、女中を何人も雇うことも余裕だったようです。
クマの直接のモデルは熊本で雇われた身寄りのないお梅だと思われますが、彼女はヘブンが53歳になった1903年時点でも結婚しておらず、まだ女中として働いています。彼女は熊本で「錦織友一(演:吉沢亮)」の弟「丈(演:杉田雷麟)」と仲良くなっていたため、一部の視聴者からは
「おクマちゃんと丈くんは何もなかったのか?」
「10年ってことはおクマちゃんももうお嫁に行ってなきゃいけない年齢でない? 丈くんは?」
「おクマちゃんがまだ独身っぽくて東京まで来たのは、多分帝大で丈も働いていて将来結婚の約束をしてるからだ、と妄想してる」
と言った声も出ていました。丈のモデル、西田精は東京帝国大学の工科大学土木工学科を卒業して工学博士になり、松江市の上下水道の整備に貢献した人物でもあります。丈も立派な人物になっていることが予想されますが、果たして今後クマと結ばれるのでしょうか。
※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」
参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)
