岡山国際サーキットと富士スピードウェイで行なわれた2026年のスーパーGT公式テストが終了。今季からプレリュードGTに車両をスイッチしたホンダ陣営は岡山テストの総合タイムで下位に沈んだが、富士テストでは上位に食い込むケースも多かった。
中でも2日目午後には、16号車ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GTが最速タイムをマーク。プレリュードGTが公式のテストセッションをトップで終えるのは、これが初めてであった。
ただこのセッションは、中盤以降多くのチームがロングランを行なっており、その中で16号車ARTAがショートランを行なってタイムを上げてきた形。各車がまとまったタイミングでアタックを行なった上での最速タイムではない。
そのため、16号車ARTAのドライバーである野尻智紀は中継のインタビューの中で、今回のトップタイムで浮かれてはいけないと語った。
「自分たちの中では一歩一歩前に進んでいる感覚がありますが、当然ライバルは爪を隠している部分もあると思います」
「今日の午後に関しては、他のライバルがロングランをしている中でのトップタイムなので、あまり浮かれずにいきたいです」
またトップタイムを出した当事者でもある佐藤蓮もmotorsport.comの取材に対し、ライバルの真のポテンシャルは見えていないはずだと語った。
「各社が力を出し切っているとは思っていません。我々は追いかける立場だと思っています」
「来週もここ富士でテストがあります。HRCさんがギリギリまで開発してくれると思うので、こちらもできる限りのことをやって開幕に臨みたいです」
なお、岡山テストの総合タイムではホンダ陣営の最上位が8番手という結果に終わったが、その岡山テストでは総合11番手だった16号車ARTAの佐藤は、このタイムシートは車両のポテンシャルを反映したものではないことを示唆。「一発のタイムを出すときにクリアラップを取れた時はそんなになかった」と語った。一方富士テストでは「コンセプトも変わったりして、その中で一歩一歩詰めていったところでポテンシャルが上がったという流れだと思います」とのことだ。
新車両プレリュードGTの特性に関しては、様々な声が聞こえてきているが、その中でストレートスピードが他社に対して劣っているというものがあった。これには佐藤も見解を同じくしたが、高速セクションは得意にしているという。
「ストレートスピードは若干劣っている部分はありますが、(富士の)セクター2の高速域での速さは強みとして持っているので、そこを伸ばしていけたらと思います」

