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『ばけばけ』24週、ヘブン(53)が「寿命」を意識し始める 小泉八雲が「自分の死期」を言い当てていた逸話とは

『ばけばけ』24週、ヘブン(53)が「寿命」を意識し始める 小泉八雲が「自分の死期」を言い当てていた逸話とは


トミー・バストウさん(時事通信フォト、2025年2月22日撮影)

【画像】え、「リアルすぎる」「ホントはまだ34なのに」 コチラが『ばけばけ』ヘブンの「老けメイク」のアップです

とうとうヘブンにも晩年が

 連続テレビ小説『ばけばけ』24週116話では、主人公「雨清水トキ(演:高石あかり)」の夫「雨清水八雲(レフカダ・ヘブン/演:トミー・バストウ)」が、自身の年齢や寿命に関して語る場面が描かれ、視聴者から心配の声が相次いでいました。彼ももう53歳で『ばけばけ』も残り2週、いよいよタイムリミットが近づいてきたのでしょうか。

 一気に10年が経過しトキたちが東京で暮らしているところから始まった116話では、東京帝大へ出勤中のヘブンが人力車の車夫に「53サイ イノチスクナイ」といって途中で降りて歩いたり、アメリカにいるかつての同僚「イライザ・ベルズランド(演:シャーロット・ケイト・フォックス)」への手紙で体調不良を訴え、最後の一冊になってもベストセラーを書くと宣言していました。

 ヘブンのモデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、1850年6月27日にギリシャのレフカダ島で生まれ、1904年9月26日に東京都大久保の自宅にて54歳で亡くなっています。ハーンは自身が死んだ後のことを考え、熊本に住んでいた1892年6月時点で、遺書を書いていた記録がありました。知人への手紙でも、体調が芳しくないことを綴っています。

『ばけばけ』で描かれたように、日本に帰化して小泉八雲になった(1896年2月)のも、妻のセツや長男の一雄たちに遺産を確実に残すためです。また、彼はある時点で、自分の死期を言い当てていたといいます。

 長男・一雄の著書『父「八雲」を憶う』には、1902年3月にそれまで住んでいた市ヶ谷富久町からセツが気に入ったという新宿区大久保(当時は豊多摩郡大久保村西大久保)の新居に引っ越した際の、このような逸話が載っていました。

 移住して間もなく、ハーンが書斎の本棚を整理し、セツと一雄がそれを手伝っていると、近くの窓際にウグイスがやってきて何度も鳴いたそうです。セツがうれしそうに「これはまるで歌の文句にあるようですネー、鶯は私等のために来て祝福の歌をうたってくれるのでしょう」というと、ハーンは苦笑して「なんぼう可愛いの鳥、しかしあの声を私この家で三春以上聴くことが出来るでしょうか? むずかしいでしょう」と返したといいます。

 セツは「マア、馬鹿な!」と不機嫌になったそうですが、ハーンはその言葉通り、大久保に来てから2年半でこの世を去ってしまいました。

 ハーンの死因は狭心症で、亡くなる3週間前の9月1日の深夜にも、心臓の発作が起きていたそうです。セツの後年の回想記『思ひ出の記』では、亡くなる前の日々が詳細に語られています。

 ハーンはセツが止めようとしてもウイスキーを飲んだり、執筆のことを考えて歩き回ったりしていたそうで、また自分が死んだ後のことについて、彼女に

「私死にますとも、泣く、決していけません。小さい瓶買いましょう。三銭あるいは四銭位のです。私の骨入れるのために。そして田舎の淋しい小寺に埋めて下さい。悲しむ、私喜ぶないです。(中略)私死にましたの知らせ、要りません。若し人が尋ねましたならば、はああれは先頃なくなりました。それでよいです」

 と語っていたことも書かれていました。

 ヘブンはこれから最後のベストセラーとなる『怪談』(1904年4月発表)に取り掛かる予定で、その後にはトキたちとの最後の日々が描かれると思われます。最終回も近付くなか、切ないシーンが多くなりそうです。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(潮出版社)、『父「八雲」を憶う』(千歳出版)

配信元: マグミクス

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