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「完璧にハマった」なぜマドリーはシティに圧勝できたのか。敵将ペップの裏をかいたアルベロアの“秘策”がバルベルデの3発を導いた「かなり練習を重ねていた」【現地発】

「完璧にハマった」なぜマドリーはシティに圧勝できたのか。敵将ペップの裏をかいたアルベロアの“秘策”がバルベルデの3発を導いた「かなり練習を重ねていた」【現地発】


 サンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリーがマンチェスター・シティを3-0で粉砕する前日、アルバロ・アルベロアは、敵将ペップ・グアルディオラが何を企んでいるのかと警戒を強めていた。

「彼は常にサプライズを用意している。どれほど研究を重ねても、こうした大一番では何か違う仕掛けをしてくる」

 アルベロアは自らの精神を研ぎ澄ませながら、同時に数日前から準備してきた独自のサプライズを胸に秘めていた。そして開始わずか7分、彼はその包み紙を静かに解き始めた。

 クルトワがこの日最初のゴールキックを蹴り出す。選んだのはロングボール。右サイドのシティ陣内の右サイド、そこではバルベルデがオライリーを越えるヘディングを見せた。この時はまだ、単なる一つの選択肢に過ぎないように見えた。

 その10分後、自陣エリア内からのフリーキックの場面。クルトワは左サイドのヴィニシウスを一瞥したが、結局は再びバルベルデのいるゾーンを狙い撃ちした。ウルグアイ人はまたしてもオライリーを寄せ付けずマイボールにし、味方へと繋いだ。

 続くゴールキックも同様だった。リュディガーとのパス交換でワンクッション置いた後、クルトワは三度センターライン越しのロングフィードをバルベルデへ送った。今度はバルベルデが完璧なコントロールでオライリーを抜き去り、エリア内へ侵入。GKドンナルンマまでもかわして先制ゴールを突き刺した。試合のみならず、おそらくはこの準々決勝の行方をも決定づけ始めた瞬間だった。

 この執拗なまでのロングボールは、決して偶然ではなかった。「かなり練習を重ねていたんだ。特にゴールキックからの形をね」とバルベルデは明かす。

「彼らはマンツーマンでプレスに来る。だからこそ、その背後にスペースが生まれることは分かっていた」

 クルトワもそれに同意する。

「背後のスペースを突く練習を重ねていたんだ。彼らのディフェンスラインは非常に高いからね。それが完璧にハマったよ」

 データ分析サイト『Hudlstatsbomb』によれば、この試合でクルトワには13回のプレー再開の機会があった。そのうち9回で彼はロングキックを選択し、そのすべてが同じエリア、すなわちバルベルデのいる右サイドを狙ったものだった。「フェデは速く、強く、空中戦にも長けている。シュートも打てるし、非常に完成された選手だ」とクルトワは全幅の信頼を寄せる。
 
 バルデベバスで数日間、コーチ陣と共に練り上げられたアルベロアのプランは、グアルディオラのいかなる策をも上回るサプライズとなった。結果論で語るのは容易だが、直近のラ・リーガでのオサスナ戦(1-2)とヘタフェ戦(0-1)の敗戦を受け、指揮官はすでにこの道筋を示唆していた。ボルダラス率いるヘタフェに敗れた後、彼はこう語っている。

「我々はつい、ヴィニシウスという安易なリソースに頼りすぎてしまう。彼には圧倒的な突破力があるが、我々は両サイドから仕掛けられなければならない」

 パンプローナでの試合後も同様だ。

「攻撃が左サイドに偏るのは自然だが、反対側でも同じことができなければ、守る側にとって我々はあまりに容易な相手になってしまう」

 事実、グアルディオラの懸念もそこにあった。試合後、彼はクサノフを右サイドバックに配置したのはヴィニシウスを監視するためだったと説明している。エムバペ、ベリンガム、ロドリゴを欠いたこの日のマドリーにおいて、ヴィニシウスこそが唯一の脅威に見えていたからだ。

 しかし、その荒野に現れたのは、右ウイングとしてシティ攻略の先鋒を務めたバルベルデだった。クルトワによる後方からの急襲プランを成立させたのは、今シーズンの彼に見られる二つの変化でもある。

 一つは、ポジション取りがかつてないほど高くなっていることだ。前監督のシャビ・アロンソやGKコーチのルイス・ジョピスとの戦術的取り組みにより、今シーズンのラ・リーガにおいて、クルトワがパスを供給する平均位置はゴールから13.4メートルにまで高まった。昨シーズンの10.6メートルから、26%もの上昇である。

 もう一つはロングパスの精度だ。今シーズンのラ・リーガでの成功率は51%と、マドリー加入後最高の数字を記録している。1月のスーペルコパ・デ・エスパーニャ準決勝のアトレティコ戦(2-1)では、マドリーにおける自身の最高値となる34本のロングパスを試みた。あの夜は中央のゴンサロ・ガルシアをターゲットにボールを収めさせたが、今回のシティ戦では右サイドを徹底的に突いたのである。

 試合終了間際の94分。クルトワはエリア外からのフリーキックを、またしても右サイドのバルベルデ目掛けて蹴り出した。バルベルデは最後の一跳びを見せたが、疲労困憊の体はもはやボールを叩いてオライリーを越えさせる力は残っておらず、ボールはそのままタッチラインを割った。しかし、その時にはすでに、アルベロアのサプライズによる任務は完遂されていた。

文●ダビド・アルバレス(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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