「つなぐパラリンピック」から次への期待
8位という順位こそ、平昌大会と同じだ。それでも、長野大会から6度パラリンピックに出場している三澤英司は、平昌大会とは異なる意味を持つと口にした。
「若い選手たちにとっては、これが『スタートのパラリンピック』。彼らの成長を見られて『つなぐパラリンピック』になった。そういう意味で平昌とは違う大きな意味を持つ大会になった」
パラアイスホッケー日本代表。7-8位決定戦のスロバキア戦photo by REUTERS/AFLO
今大会で勇退する日本代表の中北浩仁監督は、こう総括する。
「パラアイスホッケーだけの選手村という特殊な環境下で、パラリンピック最終予選(2025年11月/ノルウェー)のときのようなのびのびとしたプレーができなかった。ただ、若い選手たちが肌で感じた経験は言葉で語るより大きい。これまでパラリンピックでベテランが築いてきた経験を、初出場した12人の選手たちがどう自分たちのものにし、継続していくかが今後のチーム作りの鍵となる」
日本代表の伊藤樹。順位決定予備戦のイタリア戦photo by REUTERS/AFLO
今回の敗戦を無駄にはしない。エースの伊藤は、4年後の飛躍を心に期した。
「最後の観客の景色とか、このパラリンピックの景色、この悔しさを、4年間忘れずに、それをガソリンにして頑張っていきたい」
これから大きく化ける可能性を秘めたパラアイスホッケーの“ハイブリッドJAPAN”。メダルを狙う次の4年が始まった。
text by Asuka Senaga
key visual by SportsPressJP/AFLO
