F1中国GPの決勝スタート直後、キャデラックはセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスのチームメイト同士での接触があった。この事について、ペレスは自分に責任があると認めた。
アクシデントが発生したのは1周目のターン3。タイトなこの左コーナーで、14番手を争っていたペレスはコーナー進入でボッタスのイン側に並んだが、縁石に乗り上げ、右フロントタイヤがボッタスのサイドポンツーンに接触。その結果ペレス自身はスピンを喫し、ボッタスのマシンにはダメージを与えてしまった。
幸いペレスは数秒を失っただけで済み、さらに序盤のセーフティカーによって再び集団に追いつくことができた。その後、ボッタスは6周目にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)をオーバーテイクし、ペレスも15周目に同様にアロンソを抜いた。
現在キャデラックのライバルと呼べるアストンマーティンのアロンソがマシンの振動から来る問題でリタイアする中、キャデラックはボッタスが13位、ペレスが15位でのフィニッシュとなった。
「あれは完全に僕のミスだ」と、ペレスはいう。
「隙間が見えたから飛び込んだ。でも振り返ってみると、バルテリには行き場がなかった。残念ながらスピンしてしまって、多くの時間を失った。それでレースを落としてしまったようなものだ」
「幸い、その後は集団に戻ることができたけどね」
「そして2スティント目では、オーバーテイクモードを使ってバルテリを抜こうとしていたところでエンジンのパワーを失った。バッテリーも失ってしまって、約5秒くらい失ったんだ。その後さらに15秒から20秒ほどロスがあった」
「全体としてポジティブなのは、2台とも完走できたことだ。反対にネガティブなのは、多くの部分でまだ整理しなければならない点があることだ。レースでポジションを失わないように、そしてもっと準備を整えてレースに臨めるようにしなければならない」
また、チームメイトと大人としてこうした出来事を話し合える関係であることについて問われると、ペレスは次のように語った。
「チームメイトの間に悪意がないなら、こうあるべきだと思う」
「インシデントを見れば分かる。すぐに謝って、自分がミスをしたと認めることが大事だ。そういうものなんだ。時にはミスすることもある」
「残念ながらそれがバルテリとの接触だったけど、彼がレースを完走できて良かったと思っている」
ただし、この接触によってボッタスのレースに影響が及ぶことは避けられなかった。
ボッタスは、「フロアの左側が大きく欠けてしまっていた。それは確かに助けにはならなかった」と語った。
「接触の感触はあったけど、正直彼がそこにいるとは分からなかった。でも最終的には問題ない。チームにとって2戦目で13位という結果はポイントに近づいていて、とても嬉しいものだ」
「もちろんリタイアが多かったレースではあるけど、それでも僕たちにとっては良い結果だ」
ボッタスも認めているが、今回の13位ではポイントに近づいたとは言い難い部分もある。10位のフランコ・コラピント(アルピーヌ)とは44秒差があり、リタイアやDNSもあったからだ。
それでも完全な新規チームであるキャデラックのマシンを走らせるボッタスにとって、この結果はポジティブなモノと言えるだろう。特に、燃料システムの問題を除けば、マシンの信頼性自体は比較的良好に見える。
昨年王者のマクラーレンが2台ともスタートすらできなかった状況を踏まえて、ボッタスは更にこう語った。
「とても誇りに思う。さっきも言った通り、チームにとって2戦目で2台とも完走できたことは大きいよ。13位と15位は悪くない。良いスタート地点だと思う」
「もちろんペースはまだ不足している。現時点で戦えるのは基本的にアストンマーティンだけだ。でも少なくとも彼らとは戦えている」
「他のチームに勝ちたいなら、もっとパフォーマンスが必要だ」

