野田サトルによる累計発行部数3,000万部を突破する大人気コミック「ゴールデンカムイ」の実写化プロジェクトは、映画第一弾『ゴールデンカムイ』、そしてWOWOWにて放送・配信された『連続ドラマW ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編-』ともに大ヒット。そしてこの度、映画第二弾『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が3月13日に公開された。
本作では、金塊争奪戦を繰り広げる、杉元一行、第七師団、土方一派が、金塊の在処を知る”のっぺら坊”の正体を確かめるため、網走監獄で三つ巴の闘いを描く大スペクタクル冒険活劇である。原作の第一部・完結編ともいえるエピソード。『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』では、マタギの生まれで第七師団一等卒の谷垣源次郎、アイヌの占い師インカㇻマッの2人が、男女の仲を進展させる様子がサイドストーリーとして描かれている。
そこで2人を演じた大谷亮平さん、高橋メアリージュンさんに、本作について、それぞれのキャラクターの魅力、お互いの印象について聞いた。
谷垣とインカㇻマッのはじまり
ーー今作『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』では、金塊を狙う者たちが網走監獄に勢ぞろいするところまでを描いていますが、谷垣とインカㇻマッの恋模様もサブストーリーとして強く描かれていますね。
大谷 原作の情報量が膨大ですから、映画で描くときに抜粋しなきゃいけないところもありますが、丁寧に2人のシーンや関係を作ってくださっているなと感じました。
ただ、この2人の関係は、最初から意気投合というよりは「何を考えているのかな? 」みたいなところから始まり、この映画の中で進展していくので、撮影をしながら「今、谷垣はどういう状態なんだろう? 」というのを自分なりに考えて演じていました。
高橋 連続ドラマの『ゴールデンカムイ』を撮っているときに、「次の映画は、この2人の関係性を描いてほしいな」と思っていました。実際、丁寧に描かれていたのがすごく嬉しくて、楽しく演じさせていただきました。
ーー谷垣源次郎、インカㇻマッを演じることになったときのことを覚えていますか?
大谷 谷垣役のお話をいただいて、初めて原作を読んだのですが、癖のある登場人物たちが多いなかで、谷垣が一番、共感しやすいキャラクターだと思いました。撮影自体は、相当大変なんだろうなとは思っていましたが、谷垣という役に関してはすんなり入っていけるだろうと思っていました。
登場人物たちの思惑は様々で、常人にはなかなか理解しがたい、マンガならではの表現がありますけど、そんな中、谷垣の行動の理由づけは「助けてもらったから恩を返す」という風に、人として正論なんですよね。それは日常生活で誰しもが普通に湧き出る感情であって、そこでスイッチを入れていけばと考えると、マンガのキャラクターでも、そんなに無理なく感情移入できるなと思いました。
だけど、後から、ものすごく人気キャラだというのを知って (笑)。そこに応えなきゃというプレッシャーはありましたね。
高橋 お話をいただいたときは、マンガ・アニメで人気の作品『ゴールデンカムイ』ということだけ聞いていて、何役かまでは知らなかったんです。とりあえず原作マンガを読んで「演じるならインカㇻマッがいいな」と思っていたので、インカラマッ役と聞いて、とても嬉しかったのを覚えています。
人を変えるのは運命か縁か
ーー本作では、インカㇻマッの占いが、登場人物たちの気持ちや行動軸を左右します。おふたりは占いや運命を信じていますか?
高橋 良いことは信じたいんですけど、悪いことも信じたくない。言われたことに対して、多少なりとも影響を受けると思うんですけど、結局、自分は自分だと思っています。
大谷 何回か占い師さんに、言い当てられてきた経験はあるんですが、基本的に信じていないですね。今までの人生、全部、縁に任せてきたんですよ。韓国へ行って俳優デビューしたのも縁だし、日本に戻ってきたのも縁。自分で動くとうまく回らないことが多いので、あまり自発的に動くというより、縁に任せてきましたね。
ーー『ゴールデンカムイ』は映画版からドラマ版。そしてこれからもストーリーが続いていく作品です。同じ配役でずっと共演していくなかで、お互いに第一印象から変わったことはありましたか?
大谷 高橋さんは、モデル出身で顔立ちがはっきりしているから、サバサバしていて派手な方だと思っていたら、ご一緒するにつれて、どんどん印象が変わっていきました。最初は、「hey! hey! hey!」とかいう陽気な人だと思っていたんですけど (笑)。
自分なんかより全然、物事に対する取り組み方が真面目で、本当にNGを出さない。礼儀正しくておしとやかで静かな方でしたね。共演者といるときは、少し引いて周りを俯瞰で見ているような感じですね。でも、僕もそっち側なんですよ。
高橋 そうなんです。私たち似ているところがあると思います。大谷さんも、一歩引いて見ているときもありますが、2人のシーンはムードメーカーというか‥‥ナチュラルに面白いんですよ、ユーモアセンスが。ご本人は意識していないかもしれないんですけど (笑)。
大谷 全部計算だけどね (笑)。
高橋 だとしたら、すごいです (笑)。
