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F1、日本GP前にレギュレーション調整はなしか。メルセデス代表、政治的な”攻撃”を警戒

F1、日本GP前にレギュレーション調整はなしか。メルセデス代表、政治的な”攻撃”を警戒

F1が新レギュレーション下で2戦実施した後も、F1パドックの意見は分かれたままだ。フェラーリのルイス・ハミルトンは、これほどレースを楽しんだのは久しぶりだと語った一方で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはさらに批判を強めている。

 フェルスタッペンは今でもF1をマリオカートに例えており、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)もF1が今や「バッテリーの戦い」になっていると話す。

「ひどいものだ。もしこんなレースを気に入る人がいるなら、その人はレースの本質を全く理解していない」と、フェルスタッペンはレース後に語った。

 シーズン開幕前から、FIAは中国GP終了後に全チームおよび関係者との評価会議を計画していると明らかにしていた。FIAの広報担当者はMotorsport.comに対し、この会議は「継続的な対話」の一環であり、予定通り開催されると述べた。

 しかし開幕戦オーストラリアGP以降、パドックの雰囲気はやや変化している。ハースの小松礼雄代表が言うところの「短絡的な反応」を避けるよう複数のチームが警告しており、現在のところ、日本GPに向けて大きな変更は必要ないというのが共通認識となっている。

 それにはいくつかの理由がある。まず第一に、FIAと各チームは即座の介入は必要ないと考えている。予選ラップ中のリフト&コーストなど、改善の余地がある点は多くが認めているものの、レースのエンターテイメント性は概ね良好だという意見が多いのだ。

 メルセデスのトト・ウルフ代表もその意見に同意するひとりだ。現状、最も高いパフォーマンスを発揮しているチームなだけに、何も変えたくないと考えるのは当然だが。

「全開での予選は確かに魅力的だろうね。でも、現地のファンの様子や熱気を見れば分かる。オーバーテイクが起きたときの歓声、そしてソーシャルメディア上でも、若いファンを含めて、あらゆる層の大多数が今のこのスポーツを楽しんでいる」

「もちろん、どう改善できるかは常に考えることができる。でも現時点では、すべての指標やデータが、人々がこのスポーツを愛していることを示している」

「だからこそ私はステファノ・ドメニカリ(F1のCEO)とも話したんだ。彼も同じことを言っていた。つまり問題は、マシンをドライブすること自体が、人によってはあまり快適ではないという点なんだ」

 さらに、中国GPでのレース展開はオーストラリアとは異なっていた。スプリントレースは、オーストラリアGPと同様に、スタート直後は順位が目まぐるしく入れ替わる展開となり、最終的にメルセデスが抜け出すというパターンをたどったが、多くのドライバーはオーストラリアでのレースほど極端な展開ではなかったと感じていた。

 それは主にコースレイアウトの違いによるものだ。マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラが言うように、オーストラリアGPは「エネルギー回生が困難」だったのに対し、上海ではドライバーがより容易にエネルギーを回生できたため、不自然な戦術を用いる必要が少なかった。

 しかし、FIAは全体像を把握するためには、様々なサーキットからより多くのデータを収集することが望ましいと考えている。

 第三に、バーレーンとサウジアラビアでのレースが中止になったことで、この期間を利用してより徹底的な評価を行なうことができるようになった。レギュレーションを作る側にしてみれば、現在の“プロダクト”は即座の対応を必要とするほどではないため、日本GP後に、どの要素を改善できるかを評価する方が望ましいという。

 ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、この問題に対して4~5の選択肢が検討されていることを示唆している。最も分かりやすい案は、エネルギーのデプロイメント(使用)とハーベスティング(回生)に関するものだ。現状250kWに制限されているスーパークリッピングを最大350kWまで増やすことも可能だし、例えばレースにおける電動パワーの割合を減らすという案もある。ただし後者は、一部のチームからはかなり極端な解決策と見られている。

 一方、ウルフ代表はメルセデスが持つアドバンテージを削ぐ政治的な動きが絡む可能性もあると強調する。

「我々は現時点で勝てる能力を持つ良いクルマを持っている。これから数週間、数ヵ月の間にどんな”政治的なナイフ”が出てくるのか見てみようじゃないか」

「ただ、今のところは勝てるクルマを持っている」

 仮に何らかの変更が行なわれるとしても、それを日本GP後まで先送りすることで、どの部分をどのように改善すべきかを判断する十分な時間が確保される。そしてF1シーズンが5月最初の週末のマイアミGPで再開するまでに、調整の方向性を決めることができる見込みだ。

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