F1の新世代マシンでのレースについて「マリオカート」と揶揄する声がドライバー側から挙がっている。今季からF1に復帰したセルジオ・ペレス(キャデラック)もそのひとりだ。
2026年から導入された新レギュレーションで、F1マシンは出力の約半分が電動パワーとなった。オーバーテイクモードやブーストモードなどの新要素も加わっており、ドライバーたちは攻防の最中に一時的に大きなパワーを得て、ライバルと抜きつ抜かれつのバトルを開幕戦から演じた。
ただ、そのバトルに対しては有名なレースゲームである「マリオカート」のようだと、揶揄する声もあった。
キャデラックのペレスもそのひとりだ。先日行なわれた第2戦中国GPのレース中、無線で彼は「キノコが欲しい。消えてしまったみたいだ。どうしたんだろう」と冗談めかしながら語っていた。
ペレスはオーバーテイクモードとブーストボタンを、マリオカートの加速アイテムのキノコに例えているわけだ。なお彼は中国GPのレース前にも同じように不満を口にしていた。
「正直に言って、とても作り物のように感じた」
「ただボタンひとつでね。追い抜いたと思ったら、すぐに抜き返される。そう、マリオカートのような感じだ」
「最終的にドライバーが違いを生み出すこともできるが、その影響は小さくなる。これらのルールはまだ導入されたばかりで、時間が必要だ。しかしメルボルンで見たものは、ファンとしての自分の視点で言えば、好きではなかった」
開幕戦後にはハースのオリバー・ベアマンも、ビデオゲームをしているような感覚だったかと質問に対し「ああ、ちょっとそんな感じだったね」と答え、さらにこう続けた。
「まるで自分だけF1に乗っていて、他のみんなはF2に乗っているみたいだった。でもその後は、僕もバッテリーを充電しないといけない。そうしないと次のストレートで完全に終わってしまうからね」
「考えなきゃいけないことが本当に多くて、かなり複雑だ。でも(オーストラリアGPを)7位でフィニッシュできたから満足しているよ。たとえ今週末のマシンが、運転していて一番楽しいものではなかったとしてもね」

