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GT300復帰の石浦宏明が語る、「ユーザーフレンドリー」なAMG GT3と驚異の新人・鈴木斗輝哉。そして待たれるGR GT3のデビュー

GT300復帰の石浦宏明が語る、「ユーザーフレンドリー」なAMG GT3と驚異の新人・鈴木斗輝哉。そして待たれるGR GT3のデビュー

2026年のスーパーGTでは、GT500クラスに参戦するROOKIE RacingがGT300クラスにもエントリーすることになった。そしてAドライバーには、昨年限りでGT500から勇退した石浦宏明を起用……2007年以来のGT300となる石浦に、新チームのパッケージについて話を聞いた。

 石浦は2007年にaprで大嶋和也と組み、『トイ・ストーリー』カラーのMR-SでGT300タイトルを獲得。以降は昨年までGT500クラスで戦ってきた。

 実に19年ぶりのGT300になる石浦だが、混走で抜かれる立場となるのは最近でもスーパー耐久やニュルブルクリンク24時間レースなどで経験済。また、現在のGT300車両は2000年代後半のGT500車両とラップタイムがほぼ変わらないため、違和感などもないという。

 石浦はGT500初年度の2008年に、つちやエンジニアリングのECLIPSE ADVAN SC430をドライブした。「鈴鹿サーキットだと、当時は冬のテストで1分53秒台、暖かい時期は56秒台とかでした。決勝のラップタイムは2分超えていましたね」と当時を振り返る。(昨年の鈴鹿戦のGT300ポールタイムは1分56秒台)

 今季石浦がドライブするAMG GT3は、ROOKIE Racingが2024年のスーパー耐久ST-Xクラスでチャンピオンを獲得した中升 ROOKIE AMG GT3と同個体。エンジニアもそのまま引き継がれているが、スーパー耐久とGT300では、使用するタイヤも同じブリヂストンとはいえワンメイクタイヤとコンペティションタイヤは全くの別物。一筋縄ではいかない部分もあるだろう。

「その差分を見つけている最中ですね。タイヤが違うとラップタイムは3、4秒違うので、何を合わせたらいいのかをテストで色々試しているところです」

相方・鈴木斗輝哉は「ここにとどまるドライバーじゃない」

 そして相方は、スーパーGTデビューとなる鈴木斗輝哉。昨年のFIA F4でチャンピオンに輝いたトヨタ期待の若手だ。

 昨年12月のスーパーフォーミュラ合同/ルーキーテストで鈴木は2日間走行するチャンスを手にし、ルーキー枠の最終日ではウーゴ・ウゴチュク、フレディ・スレイター、ルーク・ブラウニングら海外の有望ドライバーらの間に割って入って2番手タイムを記録した。そのセンスは石浦も高く評価している。

「横にいるこの人(鈴木)も、側から見ると単なるGT初年度のドライバーと思うかもしれませんが、この間のSFテストを見ていただいても分かるように、なんでも乗りこなす能力を持っている、驚くタイムを出してくれるドライバーです。当然、GT300のクルマもすぐに乗りこなしています」

「きっと、ここにとどまるドライバーじゃないと思うので、上に行くための準備をしっかりしてほしいと思います。僕も教育係と言われている部分もあるので、教えてあげないといけないこともたくさんありますが、小さくまとまってほしくはないですね。ミスをしてもいい、失敗してもいいと思っています。失敗しても取り返せるのがGTですし、失敗できる環境は彼の将来にとっても良いと思います」

GR GT3へのスイッチはいつになる?

 ROOKIE Racingはトヨタ自動車の豊田章男会長がオーナーを務めるトヨタ系チーム。そんな彼らがメルセデスでGT300に参戦するのは、トヨタの新型レーシングカー『GR GT3』の実戦デビューを待っているからである……これはある種公然の秘密となっている節があった。

 AMG GT3での参戦は、今後のGR GT3投入を前提としたものなのかと石浦に尋ねると、彼は「そう聞いております」と答えた。

「本当であれば、最初からGR GT3で出れたらよかったなと個人的には思っています。ただやはり、開発途中のクルマですからね。ROOKIE Racingがたまたま今年からGT300に出られる状況になったという、タイミングの話もあります」

「当然そういう目標(GR GT3投入)を持ってやっているのは間違いないと思います」

 そしてROOKIE Racingは前述の通り、スーパー耐久でもAMG GT3を走らせてきた。世界で一大シェアを誇るこのレーシングカーからは、新型GT3車両を開発する上で学びになることも多かったことだろう。

 GR GT3は「ドライバーファーストを追求」し、「プロドライバーのみならずジェントルマンドライバーを含めた、誰が乗っても乗りやすいクルマを目指した」とされている。そういった“ユーザーフレンドリー”な点は、まさにAMG GT3が強みとしてきた部分だ。

 GR GT3の開発に携わってきた石浦に、AMG GT3から学べる点について尋ねてみると、「さすが。すごいです」と一言。箱車のレーシングカーはコクピット内が暑くなってしまうことが多いが、AMGは「冬のテストなら寒いと感じるくらい」に風が入ってくるといい、操作系もシンプルで、アマチュアのジェントルマンドライバーのみならず、毎週毎週様々なカテゴリーに参戦するプロドライバーにとっても優しいのだ。

「色んなことを考えて作られているクルマだなと。パーツのデリバリー系も手軽ですし、メカさんも驚いています」

 間違いなく今季の注目チームであるGT300のROOKIE Racing。テストでは好タイムを連発しているが、ライバルが爪を隠している可能性が高いこともあり石浦は慎重。「GT300はクルマによって得意不得意があったりして、バトルも激しい印象です。簡単じゃないだろうし、僕たちも揉まれる覚悟でいます。その中で少し見ている人に『おっ、なかなかやるな』と思ってもらえるようなレースがしたいです」と意気込んだ。

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