
縁結びの神様で親しまれ、結婚式場としても人気の神田明神。劇中にも登場する鬼龍院家の家紋入りの提灯を配した舞台に、ゲスト陣がきらびやかな和装姿で現れると、境内の空気は一変する。鬼の一族の次期当主で、崇高なカリスマ性を持つ鬼龍院玲夜を演じた永瀬は、「本日は寒いなかお集まりいただきありがとうございます。短い間ではありますが、『鬼の花嫁』の良さを伝えていけたらと思います」と挨拶。

玲夜と運命の出会いを果たし、「鬼の花嫁」に見初められた東雲柚子を演じた吉川は、「本日は寒いなかと思いますが、少しでもこの作品を広げていただけるとうれしいです」と語った。

イベントでは、鬼の一族の家紋が刻まれた着物を凛々しく着こなしていた永瀬は「劇中の最後に着ていた青の色味と、鬼龍院家の家紋も入れていただいているのがポイントです。和装を着させていただけると、撮影を思い出して懐かしい気持ちになりました」と話す。

同じく羽織に“妖狐の一族”の家紋をつけた和装の伊藤も、「劇中は真っ白の衣装だったのですが、ここで真っ白を着ていると不自然だと思うので、茶色です(笑)。ただ、瑶太が妖術を使う時に金色に目が光るので、帯に差し色で入っています」と笑いを誘いながらこだわりを紹介した。
玲夜が「鬼の花嫁」になる柚子のために選んだという赤の打掛など、劇中での鮮やかな装いも話題の吉川。今日は、その劇中衣装をイメージしたという華やかな振袖姿を披露し、さらに「実は、かんざしに彼岸花が付いているんです。劇中にも出てくるので、ぜひ注目してほしいです」とコメント。

同じく振袖を身にまとった片岡も、「妖狐のカラーの赤と白と、花梨はイヤリングなど金色を身につけることが多かったので、たくさんゴールドを付けていただきました」と明かし、1人ずつ一回転して和装を見せながら、お互いの姿を褒め合った。
あやかしと人間が共存している世界観を作り上げるにあたり、監督は「ただ絢爛豪華な世界観を作るのではなく、明治大正期の日本古来のわびさびを取り入れながらロケ地や衣装を考えていました」と、細部までこだわり抜いた制作の裏側を明かした。

その後、永瀬が演じる鬼にちなんで、「私は〇〇の鬼」と題し、周りと比べて自分が突出していることを発表。
永瀬は「速さの鬼。歩くのも食べるのもすべてが早いです」と答えると、監督が「私の演出をパッと飲み込んで、すぐに本番に持っていくのもすごく早かったです」と演技を絶賛。吉川は「ネギ愛の鬼。ネギが本当に大好きで、休みの日は1食2本くらい食べるので誰にも負けないと思います」と告白した。
伊藤は「要領の鬼。料理も段取りを気にしたり、なるべく要領よく物事を進めていきたいんです」と答えると、速さの鬼の永瀬も納得の表情を浮かべる。続く片岡が「ショートケーキ愛の鬼。1人の時は、手づかみで2口で豪快に贅沢に食べるこだわりがあります」と答えると、思いがけぬ行動にキャスト陣もびっくり。

監督は「消えものの鬼。食べることが好きで興味があるので、柚子の家の食事シーンや、玲夜と柚子の鬼龍院家での朝食シーンも、自分で何度も調べて提案するほどこだわりました」と明かし、撮影当時の現場の雰囲気の良さも感じられるひと時となった。
最後に、永瀬は「冒頭から『鬼の花嫁』の世界観にどっぷり浸かれて、気づいたら引き込まれているくらいあっという間の上映時間だと思う。本当に細かいところまで熱を注いだ作品で、"儚綺麗な鬼"と言えるくらい1カット1カットこだわり抜かれている。いろいろな愛の形も描かれていて、改めて身近な人を大切にしたいと思っていただける作品になっていると思うので、ぜひ公開まで楽しみにしていただけたらと思います」とヒットを祈願。吉川も「スタッフ、キャストのみなさんと一生懸命作って、本当にすてきな作品ができあがったので、1人でも多くの方に観ていただけるとうれしいです」と期待を込め、大盛況のなか、イベントは幕を閉じた。
文/山崎伸子
