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優勝の輪で笑えなかった…神村学園の注目DF竹野楓太、失意の先に見えた覚悟。新シーズンは主将に名乗り【J-VILLAGE CUP U-18】

優勝の輪で笑えなかった…神村学園の注目DF竹野楓太、失意の先に見えた覚悟。新シーズンは主将に名乗り【J-VILLAGE CUP U-18】


 今から2か月前。国立競技場で笑顔が弾けた。

 昨夏のインターハイを制した神村学園はCB中野陽斗(現・いわき)、MF福島和毅(現・福岡)を始めとするJ内定選手6名を擁し、創部初の選手権優勝を達成。有村圭一郎監督は選手たちからの胴上げを受けて宙に舞い、MF遠藤保仁(鹿児島実卒)らを輩出してきたサッカー王国・鹿児島の復活を示した。

 その一方でひとりだけ、浮かない顔をしていた選手がいる。DF竹野楓太(新3年)である。

 夏のインターハイでは主力のひとりとして活躍し、昨年11月にはU-17日本代表としてワールドカップでベスト8入りを経験。選手権では、大会を彩る注目プレーヤーとして熱視線を注がれていたが、3試合23分の出場に留まった。同じくU-17W杯で活躍した流経大柏のDFメンディー・サイモン友(新3年)が残したインパクトと比べれば、不完全燃焼に終わった感は否めない。

 当然、笑顔はなく、心境は複雑。最後に撮った記念撮影でもひとりだけ強張った表情で、多くの人から「笑ってなかったね」と言われたという。「嬉しかったけど、やっぱり試合に出られていないので悔しい気持ちが大きい」(竹野)。当時の気持ちを聞いた際、少し間を置いてから言葉が出てきたことも当時の胸中が透けて見えた。

 11月のW杯で貴重な経験を積んだ男に何が起こっていたのだろうか。

 遡ること5か月前。竹野はカタールの地で行なわれたU-17W杯で、世界の猛者たちとの真剣勝負の場に立っていた。夏のインターハイで活躍したことでメンバー入りを勝ち取った男は3−4−2−1の右ウイングバックを担当。グループステージ第3戦でMF長南開史(柏)が一発退場で3試合出場停止となり、ノックアウトステージは準々決勝まで先発出場の機会を得た。
 
 プレーに迷いがあり、持ち前の思い切りの良い攻撃参加を100パーセント出し切れたとは言えなかったが、ハイレベルな戦いで得られた経験値は自身の財産となった。しかし、チームに戻ってからは、世界基準を意識するが故に本来の姿を取り戻せず、レギュラーポジションを喪失。もともとメンタル面が強いとは言えなかった男は泥濘(ぬかるみ)にハマり、スランプに陥った。

 自分の中では全力でやり切っているつもりでも、それが表に出にくい気質。有村監督や竹元真樹総監督から「気持ちが見えない」と叱責され、最終的に選手権はベンチを温めた。途中から起用されても不慣れなセンターフォワード。本職の右SB以外のポジションでプレーした事実も、悔しさを倍増させた。

 そして、迎えた新シーズン。夏冬を制した王者として多くの期待がチームに寄せられるなか、竹野は自らキャプテンになりたい旨を有村監督に伝えた。その意図を竹野はこう話す。

「有村先生からも責任があるところじゃないと輝けないと言われたし、(去年のキャプテン中野)陽斗を見てきたので、去年の結果を超えられるように自分としてもキャプテンをすることで去年の自分を上回れるんじゃないかなと思って立候補しました」

 覚悟と責任。自分を変えるためには環境を変えるしかない。失意のどん底にいた竹野は自分を奮い立たせるべく、リーダー役に名乗り出た。

 前向きなマインドは自分に少なからず変化をもたらしている。自身の状況に関わらず先頭に立ってやらないといけない。悩んだり、腐ったりしている暇はなく、気持ちも前に出てくるようになった。
 
 また、1月半ばから「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」で2週間ほどアヤックスの練習を経験し、そのほかにも海外クラブの練習にも参加。U-19でプレーしたアヤックスではレベルの差を痛感したが、その直後に行なった海外クラブの練習ではトップチームのトレーニングでポジティブな声かけをスタッフからしてもらい、自信を少し取り戻した。

 やればできる――。心の奥底で引っかかっていたものが取れ、完全に吹っ切れた竹野はチームに戻ってから今まで以上に積極的な姿勢でトレーニングに励んだ。

 3月13日から16日まで行なわれた「第8回J-VILLAGE CUP U-18」ではチームとして苦戦を強いられて1勝3敗に終わったが、個人としては手応えを得た。課題の守備力強化を求められて本職ではないCBに配され、苦手なデュエルの部分で進化の跡を披露。相手を見ながらサッカーをすることにも取り組み、新たな自分に出会うための土台を作りつつある。
 
 今大会で戦ったU-18日本代表にU-17W杯組が多く招集されており、対戦がなかったU-17高校選抜にも神村学園のチームメイトも含めて顔馴染みの選手が多くいた。本音を言えば、悔しい気持ちはある。だが、自分の現在地を受け止め、「なんで呼ばないんだ!というくらいの気持ちを持って戦った」(竹野)。

 あの時の不甲斐ない自分とは決別し、新たな一歩を踏み出した神村学園の新リーダーに迷いはない。チームを再び頂点に導くのはもちろん、高卒でのプロ入りも現実的な目標として捉えている。次こそは笑って終われるように。巻き返しはここからだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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