第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、井端弘和監督が率いる日本代表「侍ジャパン」はグループCでは4戦全勝で首位通過したが、準々決勝でベネズエラに敗れ、過去最低成績のベスト8に終わった。
国内から無念の声が上がるなか、落合博満氏が自身のYouTubeで今回の侍ジャパンについて語った。日本の準々決勝敗退を「しょうがないじゃない。勝負事だから、勝つチームもあれば負けるチームもあるんだから」と切り出すと、1次ラウンドから予想外だったと振り返る。
グループCで日本は初戦で台湾に13対0の7回コールドで圧勝したものの、その後は韓国戦(〇8対6)、オーストラリア戦(〇4対3)と接戦が続き、チェコ戦は8回の9得点で最終的には9対0になったが、7回までスコアレスだった。
落合氏は日本が地力で上回り勝ち続けられたが、「周りは『楽して勝てるんじゃないか』と思っていたはずだけど、これが一発勝負の怖さだよね。ましてチェコ戦は7回まで0対0。誰がそういう試合を予想する」と指摘する。
決して盤石ではなかったグループCでの戦いを経て、ベネズエラ戦に侍関係者が「多少、不安を持って入っていったんだろうと思う」と推測する。
迎えた準々決勝で侍ジャパンは、大谷翔平の先頭打者ホームランと3回の森下翔太の3ランなど、3回までに5対2とリードしたが、その後にリリーフ登板した隅田知一郎と伊藤大海が被弾して逆転を許す。日本は4回以降は無得点に終わり、5対8で敗れた。落合氏は、敗退の“戦犯”探しに否定的だ。
「負けたゲームは、何が悪くて負けたと、みんな細かく言いたがるけれども、言ってもしょうがないことなんだよな。結果がすべての世界なんだから、誰が良い、誰が悪い。じゃあそのゲームで悪いことばかりだったのかといえば、良いこともあった。でも総合的に力が及ばなかった」
「ベネズエラは強かったよ」と相手を称えたうえで「4回以降の6イニングを“0”で抑えられたのが、一つの敗因だろう。それだけベネズエラのピッチャーが良かった。これが一発勝負」とし、「(5対2の後に)点数取られる前にあと一点取っておけばという“たられば”の話になっちゃうんだよ。どっちが先に点数を取るかっていう。それが、たまたまベネズエラが2ランで取って5対4になった。そこから流れが変わった」と、振り返った。
そして「改めて選手、監督、スタッフの皆さん、お疲れさまでした」とねぎらい、「次の大会に期待しましょう」と呼びかけた。中日の監督時代に在籍8年のすべてのシーズンでAクラスに入り、2007年には球団に53年ぶりの日本一をもたらした一方、一発勝負で数多くの辛酸をなめてきた名将は、侍ジャパンを一切責めなかった。
構成●THE DIGEST編集部
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