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野山を自由に。軽快に歩き滑る”BCクロカン” フィールドツアー編

最近、ウロコ付きスキーを履いて歩く”BCクロカン”をツアーとして提案するお店やガイドクラブがすこしづつ増え、定期的にツアーを開催している。
今回は、2025年12月に北海道岩見沢にオープンしたスキーハイキング専門のお店well-tunedでBCクロカンのツアーを体験してきた様子をお届けしよう。

野山を自由に。軽快に歩き滑る”BCクロカン” 魅力を探る編 

野山を自由に。軽快に歩き滑る”BCクロカン” ギア編

「ようこそウェルチューンドへ」

実際にBCクロカン(=スキーハイキング)に挑戦しようと思った時におすすめなのは、ギアの取り扱い方から歩き方、滑走方法まで丁寧に教えてくれるツアーに参加することだ。

ツアーを企画しているお店やガイドクラブではレンタルのギアも整っている。そのため、購入前にギアを試せるのだ。まずは1回やってみるという心理的なハードルを下げてくれる。

「ようこそウェルチューンドへ」

と出迎えてくれたのは、2025年12月に北海道岩見沢にオープンしたスキーハイキング専門のお店well-tuned店主の伊藤さん。

この日は、well-tunedが提供しているスキーハイキングツアーのなかでもメインになるエゾフクロウが生息する森を散策するコースへ出かけた。
はじめての人でも安心して体験してもらえるように設定されたツアーだ。

ツアーの流れを写真で追っていこう。

ウェルチューンドのスキーハイキングツアーにようこそ
メインフィールドは岩見沢市にある”利根別原生林” 。480haの広大な面積で、総距離19kmのハイキングコースはアップダウンがありBCクロカンにとても向いている。ツアーでは一部の往復5kmのコースを歩き滑る
ブーツソールのつま先部分に金属のバーが付いており、ここをビンディングに固定させる
滑走面は“ウロコ”と呼ばれる滑り止めの形状になっている。登るときは引っ掛かりがあり、滑りもこなせる優れもの
静かな朝の森をスイスイとストレスなく歩いて行く
この森にはさまざまな野鳥がいる。ときにはエゾフクロウに会えるかも

ツアーで訪れた北海道岩見沢市に広がる利根別原生林は、総面積約500ヘクタール、約19kmの遊歩道が整備された丘陵地帯。標高はおよそ150m。森は内輪山・外輪山のような二層構造で、沢や尾根が複雑に入り組み、ルートは無数に描くことができる。

伊藤さんのツアーでは、複数あるコース案から、ツアー当日の風向きや雪質、参加者のレベルを見ながらその日に歩きやすいコースを選択してくれる。

発想はバックカントリースキーと同じ。ただ違うのは、標高が低くリスクが抑えられていること。森が風を遮り、コンディションの振れ幅もちいさいため、柔軟な判断ができる。

さらにこの森は、フラットなルートから、丘を利用したアップダウンのあるコースまで、レベルに応じて成長できる場所でもある。同じ森でも難易度を変えながら何度でも楽しめ、「ギアを買ったあとも、自分で遊び続けられる森」であることは大きな魅力だ。

“フクロウの森”利根別自然公園は、BCクロカンを楽しむには最高のフィールドだ。

ツアー中には、ガイドが用意してくれた紅茶とお菓子を振る舞ってくれた。先を急がず、森での時間をゆったり楽しむのがスキーハイキングの醍醐味
ちょっとした下りはスキーを滑らせて降っていく。その瞬間は爽快だ。テレマークの姿勢になるとより安定する

今回体験したBCクロカンは、斜面を滑ることを目的とした一般的なバックカントリースキーとはまったく異なるものだった。
ピークなどを目指す“垂直の遊び”ではなく、等高線に沿って横へ、奥へと進んでいく“水平の旅”。特別な技術がなくても、歩く延長線上で自然のなかへ入っていける。ゆるやかに登り、なだらかに滑り、また進む。
シールを貼り替えることなく、歩きと滑りが途切れずにつながるそのリズムは、想像以上に快適だった。

伊藤さんは言う。

「やったことのない人がほとんど。だからこそ、まず体験するのが一番早いんです。手軽に自然のなかへ入っていけるのが、このBCクロカンの良さ。特別な山ではなく、身近な地形のすべてがフィールドになります」

その言葉どおり、深い森の奥へも無理なく進むことができた。ゲレンデのように整備された斜面を滑るのとは違い、足元の小さな起伏に一喜一憂し、ウロコ板のグリップを頼りに雪原を横断する。その自由度こそが、BCクロカンの核心だ。

ツアーは、その判断やリズムを安全な環境で体験できる場でもある。

そして森を出たあと、道具の見え方が変わっていることに気づく。板の幅や軽さ、ブーツの違いが体験と結びつき、具体的に想像できるようになっている。BCクロカンは“道具をそろえてから始める遊び”ではなく、“フィールドでの体験を通じて理解が深まり、自分のスタイルへと育っていく遊び”だと気づかされた。

Well-tuned代表の伊藤さん「いつでもお越しください!」

≪北海道≫
■岩見沢市
Well-tuned
スキーハイキング専門店として2025年12月にオープン。ギアの取り扱いだけでなく、お店をベースにしたスキーハイキングツアーを木・金・土・日で開催
https://www.instagram.com/well_tuned_

店舗にはスキーハイキングに使える板がずらり。太さの違い、長さの違い、それぞれの良さがあるため悩んでしまう。well-tunedのすべての製品には、店主伊藤さんがしたためた手書きのポップアップがついており、このメモを読んでいるだけも楽しい

ビンディングの種類も豊富。スキーハイキングにはNNN BC規格が一番人気だという。持ち込みでのビンディング取付も対応可能なのは嬉しい
永久ワックスのPhantomのマシーンも常備しており、スキー・スノーボード、BCクロカンと滑走具を問わず手入れの相談が可能

BCクロカンのツアーやギアに触れることができるお店やガイドクラブ

ギアの取り扱い店舗や、ツアーを開催するガイドクラブは限られるが、いますこしづつ全国で数を増やし広がりを見せている。
ここでは注目の店舗やガイドをピックアップした。

≪北海道≫

■札幌市・定山渓

野遊びベースフリルフスリフ
ノルウェー語で自然に囲まれてありのままに暮らすことを指す”フリルフスリフ”を屋号に札幌、定山渓の豊かな自然を通したアウトドアアクティビティを提案。ツアーは事前予約制。https://www.friluftsliv.website/

≪東京都≫

■千代田区

FISCHER TUNING BASE
クロスカントリースキーの老舗FISCHERの直営店。BCクロカンにも力を入れているFISCHERならではのラインナップで、ギア選びに最適。https://www.fischersports.jp/base

≪長野県≫

■飯山市・北竜湖

Greenfifield
夏に北竜湖でSUPツアーを開催するグリーンフィールドでは冬のアクティビティとしてスキーハイキングとスノーシューのツアーをスタート。積雪によっては湖の上も歩ける。ツアーは事前予約制。
https://www.nozawagreenfield.com

■木島平村

ALP SKI TEAM
奥信濃をスキー・アウトドアの街として、一年を通してアウトドアスポーツを提案するALP SKI TEAMでは、BCクロカンのギアのレンタルやツアーの相談も可能。https://sportheim-alp.com/ski_school/

≪新潟県≫

■妙高高原

ストライドラボ 妙高
妙高高原駅前のアウトドアショップ"山を歩こう、山で寝よう"というメッセージとともに楽しく健康につながるアウトドアアクティビティを提案。BCクロカンの体験ツアーも定期的に開催。ツアーは事前予約制。https://www.instagram.com/stride_lab_myoko

≪福井県≫

■福井市

THE GATE MOUNTAIN
今シーズンからスキーハイキング用のギアが取り扱いも始まり、同時に初心者・未経験者向けのミニツアーも開催。ツアーの情報はInstagramで随時更新https://www.instagram.com/thegate_mountain

Photo by Takahiro Nakanishi

配信元: STEEP

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