過去3戦で2度の入賞と、長らく続いた不振から脱しようとしているレッドブルの角田裕毅。その好調には、今季途中からチーム代表となったローレン・メキーズの影響が色濃くありそうだ。
今季第3戦日本GPからレッドブルに昇格した角田は、序盤戦に3度の入賞を記録したものの、以降はクラッシュの影響でチームメイトのマックス・フェルスタッペンよりも古いスペックのマシンで戦うことを強いられるなどして苦戦。予選で下位に沈むことも珍しくなく、7戦連続ノーポイントを記録した。
しかしながら、第15戦オランダGPで9位に入り久々の入賞を記録すると、第16戦イタリアGPでも久々に予選Q3に進出。そして第17戦アゼルバイジャンGPでは6番手からスタートして6位入賞。レッドブル加入後ベストリザルトに、角田本人も確かな手応えを感じている。
マシンに対する理解度や自信も日に日に高まっているという角田。自己流のセットアップを追い求めてきたものの、限界までプッシュできるようになってきたことから、その方向性はフェルスタッペンのセットと近いものになっているようだ。
また角田は、フィーリング改善においてメキーズからのサポートがあったと明かす。メキーズは突如解任されたクリスチャン・ホーナーの後任として今季途中からレッドブルの指揮をとっているが、それまでは姉妹チームのレーシングブルズ(昨年までのVCARB)で代表を務めていた。角田のことをよく知る人物だ。
その上、メキーズはエンジニア出身であり、技術的側面から詳細なアドバイスをすることができる。彼は角田の姉妹チーム時代のセットアップ傾向を把握していたため、それをレッドブルのエンジニアリングチームに共有したところ、角田はマシンからより良いフィーリングを得られるようになったという。
シンガポールGP前のメディアセッションで、角田は次のように語った。
「彼には本当に助けられています」
「例えば、僕が2レース前に試したセットアップは、自分がVCARB時代にほぼ毎戦使っていたものでした。それが当時のデフォルトだったのですが、このチームに来てからはセットアップの仕方が違っていました」
「ただ僕は当時の詳細なセットアップを忘れてしまっていたんです。でもローレンがエンジニアリングサイドに『ユウキはこういうコーナーでパフォーマンスを引き出すために、こういうことをやっていた』と伝えてくれました。それをレッドブルのマシンでも取り入れたところ、うまくいったんです」
「正直、それまでのレースとは少し違う、昔のようなしっくり来るフィーリングが得られるようになりました。ローレンのアイデアがなければ思いつかなかったと思います」
また角田は、メキーズ体制ではチームがレーシングブルズと同じような雰囲気になっていると語った。
「人間関係の面でも常に良好です。文字通りVCARBの時と同じような雰囲気で、チームロゴだけが違うという感じです。だから本当に良い状態です」

