二宮和也が自身初となるファンクラブイベント「OFFICE NINO HOLDINGS FANMEETING 2025 “Show Case”」のファイナル公演を、10月2日、東京ガーデンシアターにて開催した。
■“歌って踊るアイドル”二宮和也の帰還
同イベントは9月から10月にかけて全国5都市を回るファンクラブイベント。9月2日の愛知を皮切りに福岡、北海道、大阪を巡り、そして10月1日～10月2日の東京公演でファイナルを迎えた。
“にのコール”と満員のファンで埋め尽くされた会場が、定刻になると暗転。大型ビジョンに二宮の姿が映し出され、楽屋からステージへと歩いてくる様子がリアルタイムで放映された。やがて盛大な拍手と歓声のなか暗闇に包まれたステージ上に二宮が到着。
自身初のファンミーティングで二宮が選んだアプローチは、“全力で歌って踊る”。最新カバーアルバム『◯◯と二宮と2』の収録曲を、熱の入ったボーカルとフレッシュなコレオグラフィーで届けていく。まさに、“歌って踊るアイドル”二宮和也の帰還を感じさせるパフォーマンスだ。
■「薔薇とローズ」(さかいゆう)、「未来花」(スキマスイッチ)など続々と披露
1曲目「あの夢をなぞって」(YOASOBI※以下、オリジナルアーティストを表記)を歌い始めると、リリックの〈好きだよ〉に差し掛かった刹那、暗闇だったステージから光彩が放たれ、「おじゃましまーーーす二宮和也です!!今日は最高に楽しい思い出を作りましょう!!」という二宮の挨拶が高らかにこだました。今回の二宮の衣装はオールホワイト。シューズのみが赤色で、MATSURI、Kya73、YuTa、miharuら4人のダンサーたちの赤い衣装とリンクしていた。
続く、「異世界協奏曲」(清野研太朗)では、勇者の冒険を想起させるファンタジックな映像をバックに、魔物を倒し、大きくジャンプする演出。さらに雰囲気は一転し、アカペラから入る「Answer」(幾田りら)では、孤独と向き合い日々を紡いでいく“僕”の物語を切々と歌い上げる。
「無事に最終日までたどりつくことができました」、「最高の一日になれば」と二宮が改めてファンに挨拶すると、「ここからは、さまざまな愛についての歌を」と話し、祝祭感溢れる「薔薇とローズ」(さかいゆう)、ドラマチックなコレオグラフィーと映像が印象的な「ピアス」(さとう。)を歌唱した。さらに、「未来花」(スキマスイッチ)では、親交のあるピアニスト・まらしぃのピアノ演奏の映像をバックに、繊細なファルセットとロングトーンを駆使して表情豊かなボーカルでファンを魅了した。
■満点の星々に囲まれて「夜空ノムコウ」を歌い上げ
ここで、「二宮なりにいろいろなファンミーティングを研究した結果」と、ファンから寄せられた“質問コーナー”へ。そのほか、同公演のDVD・Blu-ray、2026年カレンダー、デジタル発行のファンクラブ会報を一冊のフィジカルにまとめたYEAR BOOKのリリース情報解禁を軽快なトークで告知。時折、客席からの呼び掛けにも応えながら、客席全体を収めての記念撮影に興じるなど、和やかな時間を過ごした。
ここから公演はいよいよ後半へ。「僕の大好きな曲ですし、みなさまにも馴染みがある曲なんじゃないかと」と、ビジョンに描かれた満点の星々に囲まれて「夜空ノムコウ」(SMAP)を歌い上げると、星空が宇宙に変わり「謎謎」(RADWIMPS)へ。二宮と4人のダンサーが織り成す幾何学的なフォーメーションが象徴的なパフォーマンスになった。
■撮影OKパート「この動画を観て、明日だけでもがんばってみようと…」
そして「ラストソング」(Official髭男dism)では、この日の二宮の会場入りから、リハーサル、バックステージの様子やファンの表情、つい先程までのステージ模様がダイジェストで映し出された。
ラストのMCでは、カバーを快諾してくれた楽曲のオリジナルアーティストたちへの感謝を語り、「またみんなで集まることを期待して」と笑顔を見せる。そして、「嫌なこと、理不尽なことが起こるかもしれないけど、そんなときはこの動画を観て、明日だけでもがんばってみようと思ってもらえるとうれしい」と、“撮影OK”で「週末のマーチ」(Ryo Umekawa)を清々しくパフォーマンス。去り際、華麗に投げキッスを決めると、自身初のファンミーティングとなった“Show Case”の全公演が幕を閉じた。
同公演のBlu-ray・DVDは、12月25日(木)に発売される。
