■第84回大会(2012年)1回戦 世界を制する大谷翔平と藤浪晋太郎の「原点」
2012年春のセンバツ1回戦、大阪桐蔭(大阪)vs花巻東(岩手)。藤浪晋太郎と大谷翔平、のちにメジャーを席巻する二人が初めて甲子園で相まみえた試合である。
2回、最初の対決でバットを振り抜いたのは大谷の方だった。藤浪の速球を捉えた打球は右中間スタンドへと突き刺さる特大の一発。甲子園全体がどよめくようなホームランだった。その後も藤浪と大谷は何度も対峙し、球場の空気を支配した。
それでも試合を制したのは大阪桐蔭だった。藤浪は9回を投げ抜き、12奪三振の力投で完投勝利を収める。一方の大谷は11与四死球と制球に苦しみながらも150キロ台のボールを投げ込み、「未完の大器」としての片鱗を見せつけた。泥にまみれ、敗戦に唇を噛んだ大谷の姿は、その後の二刀流としての進化を加速させる火種となった。
【選抜高校野球名勝負・後編】へ続く
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