SCPがここまで人気な理由は?
SCPは、その自由さが大きな魅力なのではないかと思います。SCPは単に怖い話、不思議な話が集まっているだけではなく、SCPというコミュニティに集まった人々のアイディアから生まれた、たくさんのバリエーションがあります。
SCPの世界観の中では、財団の管理するSCPは世界を破壊できるようなものから、幽霊のようにいつの間にか隣にいるもの、人間を憎んでいて襲ってくるもの、人間が好きで人間のために働くものまで様々です。これらが同じ世界に存在できるのがSCPの楽しいところです。
そのため、報告書は怖いものもあれば、くすりと笑えたり、ほろりと涙を流してしまうものもあります。財団職員が作成した報告書という形式で紹介されるので、まるでSCP財団やSCPが存在する世界の住人になったような不思議な感覚で読むことができるのです。
『異常存在SCP報告ファイル』とは
『異常存在SCP報告ファイル』(集英社みらい文庫)は「もしSCP財団でもなく、SCPの知識もない普通の子どもたちが、偶然SCPに出会ってしまったら」というコンセプトの短編集です。
正体が分からないSCPと一般の人が出会ってしまったら、その人は相当に恐ろしい目に遭うことでしょう。何らかの道具であれば、見つけた人によっては、恐ろしいことをしでかしてしまうかもしれません。
今回はSCPの中でも特にホラーだと感じるものを選び、SCPに遭遇してしまった子どもたちにまつわる物語を書きました。楽しんでいただけたら、そして怖いと思っていただけたなら、嬉しく思います。

