そんな経験はありませんか?
実は心のダメージはストレス反応としてからだにあらわれ、不調につながることがあるのです。
本記事では、そんな不思議な体調変化の理由と、回復のための具体的なケア方法を、あんしん漢方薬剤師の中田早苗さんに解説いただきます。
失恋後、なんだかからだがしんどい…
失恋は単なる心の痛みでは済まず、からだにも変化をもたらします。
別れという大きなストレスが続くと、心とからだは連動して反応するからです。
まず理解しておきたいのは、心のストレスが体調不良を引き起こす仕組みです。
心理的な負担があると交感神経が強く働きやすくなり、自律神経のバランスが乱れて睡眠障害や消化不良、疲労感など幅広い不調が起こるといわれています。
失恋後に起こりやすい主な不調としては「だるさ・疲労感」「眠れない・浅い睡眠」「食欲の変化(食べられない/過食)」「やる気の低下」などが挙げられます。
また、失恋に伴う気分の落ち込みは、うつ病につながる場合も。
失恋の落ち込みは、時間とともに和らぐ一時的なものが多いですが、うつ病になると長期間にわたって深刻な不調が続きます。
からだをいたわる回復優先のセルフケア
心とからだがしんどいときは、「頑張ること」よりも「回復すること」を優先しましょう。
ここでは、自宅でできる無理のないケア方法を紹介します。
「今日はここまで」で終わらせる勇気を持つ
失恋中に気持ちが沈んでしまうと「何かしなきゃ」と焦ることがあります。しかし、すべてを完璧にこなそうとせず、区切りを付ける勇気が回復の第一歩です。
体調がすぐれない日は無理に予定を詰め込まず、休息を優先してみましょう。
からだはストレス状態になるとエネルギーを温存しようとするため、休むことは回復につながります。
温かい飲み物で、内側からほっとさせる
温かい飲み物は心身をリラックスさせる効果があり、緊張で高まった交感神経を和らげるのに役立ちます。ハーブティー(カモミールやローズなど)はストレス緩和にも使われますし、日常に取り入れやすい方法です。
深呼吸しながらゆっくり飲むことで、からだの緊張がほぐれやすいですよ。
眠る前は“考えなくていい時間”をつくる
寝る前に失恋のことを考え続けると、脳が休まらず眠りの質が落ちてしまいます。「考えなくていい時間」をつくるためにおすすめなのは、寝る前のスマホやSNSを控えたり、短い瞑想を取り入れたりすることです。
一定時間、思考を止めてリラックスした状態を作ることで、睡眠への切り替えがスムーズになりますよ。