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「1回でも多く公演に行きたくて」 STARTO関連コンサートで90回転売した女性、「転売ヤーではない」と心境告白

「1回でも多く公演に行きたくて」 STARTO関連コンサートで90回転売した女性、「転売ヤーではない」と心境告白

 「転売をしようと思って始めたわけではありません。ただ1回でも多く公演に行きたくて、チケットを交換しているという感覚でした」──そう語るのは、STARTO ENTERTAINMENT(STARTO社)所属グループのファン歴10年以上の20代女性。彼女は過去4年に渡り約90枚のチケットを、「チケット流通センター」「チケジャム」などのチケットリセールサイトを通じて売買。大きな利益は出ていないものの、結果としてSTARTO社のタレントのコンサートを主催するヤング・コミュニケーション(YC社)と法的トラブルに発展し、高額な和解金を支払う形で解決に至りました。「転売ヤーという認識はなかった」と語る彼女へのインタビューから、「なぜ“普通のファン”が転売に関わるようになったのか」に迫ります。

転売の入り口は「チケットが取れない」こと──

 中学生の頃からSTARTO社所属グループのファンになったと語るのは都内在住の20代女性。「ファンクラブ(ファミリークラブ)に加入しても5年間で一度もチケットが当たらない人もいるくらい、数年前からチケットが本当に取れなくなりました。当時は公式のリセール制度もなく、それでもどうしても公演に行きたくて『グループ名 チケット』で検索したところ、『チケット流通センター』や『チケジャム』の存在を知り、購入するようになりました」。

 当時、女性にはチケットの転売が違法であるという認識はなかったといいます。

 「サイト内でやり取りが完結することや、第三者が仲介する仕組みがあることから、『手数料を払ってでも安全に取引できるサービス』だと思っていました。詐欺がないことが一番大きく、“安全な場所”という認識でした」。

転売価格が10万円のチケットもあれば0円になるチケットも──

 転機となったのは、とある公演にどうしてもいけない事情が生じた時。「(アーティストのために)どうしても空席を作りたくなくて、自分が買った時みたいに売ればいいんだと初めてチケットを売りました」と振り返ります。

 転売していたチケットは友人との重複当選などがほとんどで、「自分がいけなくなった公演のチケット」を出品し、「別の日程のチケット」を購入することを「チケット流通センター」を中心に繰り返していたとのこと。

 「正直に言えば私は『転売ヤー』ではありません。最初からチケットを転売目的で購入したことは1度もありませんし、売るためにチケットを買うのはファンではないからです。ただ同じツアーコンサートだったとしても、衣装が違ったり表情が違ったり、本当に1公演ごとに違う魅力があるから、1つでも多くの公演に行きたかったという気持ちでした。自分の中ではチケットを転売しているとうより、交換しているという感覚が強かったです」。

 また転売価格は「チケット流通センター」などに出品されている他のチケットの価格を参考にしており、「定価以下で500円のチケットもあれば、本当に人気の公演だと10万円近いものもあり、その時の相場に合わせて出品していました。ただ人気がない公演だと売れないこともあるのでその場合は友人に無償で譲ったりしてチケットが実質0円になることもありました。でもそれで友人がそのグループにハマってくれたらそれでうれしかったし、ある意味宣伝代みたいな気持ちもありました。利益についてはほとんどプラマイゼロです」と女性は語ります。

配信元: ねとらぼ

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