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パラアルペンスキー・鈴木猛史が3大会ぶりのメダルで示した「強い背中」

パラアルペンスキー・鈴木猛史が3大会ぶりのメダルで示した「強い背中」

家族に新しいメダルを見せたい

最高のフレームと共に挑戦した回転。2本目のスタートを待つ間、鈴木の脳裏には、メカニックへの感謝と共に、もう一つの切実な思いがこみ上げていた。

共に切磋琢磨してきた森井先輩にも、メダルを獲ってほしいという気持ちだ。だが、2本目は森井が得意とする縦のセット。もし先輩が順位を上げるなら、入れ替わるのは自分かもしれない。譲れない負けん気と、逆転される恐怖に苛まれた。それでも「妻にメダルを」という気持ちが折れそうな心を奮い立たせた。家族への誓いを胸に、鈴木は最後の勝負へと挑んだ。

ゴールした瞬間、妻や2人の子どもの顔が思い浮かんだという鈴木は、思わずガッツポーズをして喜びを爆発させた。

「結婚してからメダルを獲っていなかった。新しいメダルを妻に見せられる。子どもにも、かっこいいお父さんの姿を見せられたのかなというふうに思います」

ほっとした表情で、競技生活を支えていた家族への感謝の言葉を口にした。

男子回転銅メダルの鈴木猛史
photo by AFLO SPORT

次の4年は、森井とともに未来のチェアスキーヤーたちに強い背中を見せたいと考えている。

「僕らを抜かないと表彰台には上位にはいけない。それを(若手に)滑りで見せていかないと」

メダルは未来を照らす、次世代へのバトンでもある。3大会ぶりに鈴木の胸に帰ってきたメダルは、何よりも誇らしく、まばゆい輝きを放っていた。

text by Asuka Senaga
key visual by AFLO SPORT

配信元: パラサポWEB

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